テレビ東京ほかでは、新型コロナウイルスの影響で4月から撮影が中断されていた、NEWS・増田貴久主演のドラマホリック！「レンタルなんもしない人」（水曜深夜0：12）が、9月9日から放送再開されることになった。
同ドラマは、2018年にSNS上に突如現れ「なんもしない人（ぼく）を貸し出します」という不思議なサービスを開始し、今や25万人を超えるフォロワーを持ち、漫画や書籍も出版されるまでになった「レンタルなんもしない人」をドラマ化。恋愛や友人関係、仕事に家庭など、いつも何かに追われている現代人が求めていたのは、“なんもしない”“ただそばにいてくれる”人物。“なんかする”があふれた現代に“なんもしない”が生み出すものを描いていく。
放送再開となる第9話では、「レンタルなんもしない人」というサービスを始めたレンタルさん・森山将太（増田）のもとに、「思いっきり恋人ののろけ話を聞いてほしい！」という、永田知世（土村芳）から依頼が舞い込む。そして、知世の恋人は小川優季（古川琴音）という女性だと聞き驚く。同性同士の恋愛で周りに堂々と話せず、他人の悪気のない言葉にモヤモヤしてしまうのだという知世。レンタルさんが2人が暮らすマンションに向かうと、泥酔している優季と鉢合わせする。
さらに、今後のゲストも発表。第10話のショートストーリー「筋トレ中に、筋肉たちに声援を送ってほしい」と依頼をする古橋役にオードリー・春日俊彰、同じく10話で「自分以外の生物がいる状態の自分を確認したい」と依頼をするメインゲストの滝口誠役に磯村勇斗が扮（ふん）する。
ある時期を境に1人で暮らすことを余儀なくされ、自炊の料理を振る舞い、一緒にお酒を飲むレンタルさんに波長が合うと滝口。そんな中、過去の過ちをこのまま一生誰にも話せないと思うとつらく、聞いてもらいたいと新たな依頼を申し出る。承諾したレンタルさんに、ある事件をきっかけに少年院に入っていたことを告白。内心衝撃が走るも、その時レンタルさんは…？
また、第12話で「形見の帽子をかぶり、一緒にお茶をしてほしい」と依頼をする森田希美役には、松本若菜が決定。好きだった人が自殺を図り他界。希美は何か自分にできることがあったのではと悔やむ。次に会う時に渡す約束だった形見の白いハンチング帽をかぶったレンタルさんは、あることに気づく。
依頼のほかにも、家計が厳しくなってくるレンタルさんの家庭や、レンタルさんの“アンチ”、神林勇作（葉山奨之）との直接対決、雑誌売り・金田（古舘寛治）の失踪といった、レンタルさんだけでなく周りにも変化が。また第11話には、神林の弟・颯太（藤井直樹）も再び登場する。
レンタルさんの印象について、第10話に出演する磯村は「特別何かを持った存在ではないが、どこか寄り添ってくれる。一緒に時間を共有するだけで心の穴を埋めてくれる。（増田さんの）レンタルさんからはそんな静かな優しさがにじみ出ていました。彼の目を見ると何もかも浄化されるような感覚です」とコメント。
役どころについては「今回演じた滝口は、人には言えない秘密を抱えている依頼者でした。誰にも言えない、どうしたらいいのか分からない。滝口を演じる上で彼の過去をしっかり作ることが必要だと感じました。そしてレンタルさんと会ったことによって、彼のバックボーンに隠されたものをどのように表に出していくか、悩みました」と振り返り、実際にレンタルさんに依頼するとしたら「普段1人で台本を覚えているのですが、時に、これ誰か相手役やってくれないかなと思うシーンがあるので、レンタルさんに『台本を覚えるのを手伝ってもらいたい』と依頼したいです」と明かした。
第12話に出演する松本は「本物のレンタルさんをテレビで知ったのですが、目の動きやたたずまいがそっくりでした。苦しいつらい心を”なんもしない”ことでそっと包み込んでくれるような不思議な感覚を感じたのは、増田さんがレンタルさんになりきっていたからだと思います。実際の増田さんはとても優しく、気さくに話しかけけてくださったので、温かい空気感で撮影に挑むことができました」と増田への印象を述べた。
続けて「私が演じた女性は、いろいろな思いを抱えてレンタルさんに依頼をします。答えのない答えを求めて苦しんでいる人だったので、演じた役の気持ちを引きずってしまいましたが、それも含めすごくすてきな役に出会い、私の中の世界観を一つ広げていただけた感じがします」と役どころに触れ、実際にレンタルさんに依頼するとしたら「私は人口が少ない田舎で育ったので、行列に並んでお店に入ったことがなく、東京に来てランチの行列を見てビックリしました。どんなにおいしいとうわさのお店だったとしても、すぐに入れるお店を選んでしまうので、レンタルさんに並んでいただけるなら有難いなと思いました」と笑顔で語った。
