「警視庁・捜査一課長2020」ついに最終回。内藤剛志×金田明夫が撮影の裏側を語る! おしゃべりしている間に撮影!?

主演の内藤剛志さんはじめ、斉藤由貴さん、ナイツ・塙宣之さん、金田明夫さんら豪華キャスト陣演じる刑事たちが被害者の無念を晴らすため、窮地に立たされながらも事件を解決に導くドラマ「警視庁・捜査一課長2020」(テレビ朝日系)。2012年に土曜ワイド劇場で放送を開始し、2016年からは木曜ミステリー枠でシリーズ化。今年は「BG~身辺警護人~」、「未解決の女 警視庁文書捜査官」(ともに同系)などとのコラボレーションも話題となりました。昨年はスペシャルドラマを7本放送し、4月から連続ドラマとしてホシを挙げ続けてきた本作が、ついに今夜、最終回を迎えます!

最終回のキーワードは“消しゴムはんこ”!? 今回は、大岩純一捜査一課長(内藤)のもとに、「消しゴムを握った遺体が発見された」と知らせが入るところから始まります。殺害現場となった東京湾を周遊するクルーズ船に駆け付けた大岩は、女性の顔が彫られた消しゴムはんこを握って亡くなった中葉美智(鳥居みゆき)と対面。凶器と思われるデザインナイフは、消しゴムはんこを作る際に使用したものであると判明します。平井真琴(斉藤)はクルーズ船に乗り合わせ、美智と同じ会社に勤務している“カリスマ消しゴムはんこ作家”の松代成実(島崎遥香)に接触するが、美智のことや事件の夜のことは何も覚えていないと言い…。

さて、TVガイドwebでは、内藤さんと、大岩の右腕で“見つけのヤマさん”こと小山田大介管理官を演じる金田さんにインタビューを敢行! 「科捜研の女」など、役職を変えながら1年以上共にドラマの撮影をしてきた2人の楽しいインタビューを最後までお楽しみください!!

――2クール分を撮影してみて、印象に残っている回を教えてください。

金田 「僕は、酒井若菜さんがゲストの回(第5話)です。必死に登場人物たちが生きようとしていて、大岩が横から見つめて手助けしているところがすごく好きですね。朝比奈彩さんの回(第11話)でも、べったりしないんだけど、グッと引いたところで大岩一課長がちょっと仕切ってあげて…。みんなで抱き合うような解決ではなかったけど、登場人物が再生していって『きっとこの人たち幸せになるな』と思える回が好きです」

内藤 「僕は全部自分たちの子どものようで大事なんですけど…」

金田 「さすが、いいこと言うね」

内藤 「(笑)。明夫ちゃんとかぶるんだけど、酒井さんの回で監督がデビューしたんです。ずっと助監督をやっていた大山(晃一郎)監督なんですけどね。1回しかないデビュー作品なので、いつも以上に思いを込めて撮影しました。そのほかの回でいうと…羽野晶紀ちゃんが出た回(第7話)ですかね。実はこの回は、緊急事態宣言を受けて途中で撮影が止まったんです。2カ月あいて撮影は再開したんですけど、休んでいる間は『なんとか撮り終わらせたい!』という思いがありました」

金田 「最後のシーンを残して撮影がストップしたんですよ」

――あと一歩というところで中断してしまったんですね。

内藤 「そうなんです。もう二度とこういう思いはしたくないんですけど、『(撮影があいても)まだまだ俺たちはドラマを作り上げていきたいんだな』という思いを再確認させられた気がします。再開の日の撮影は気持ちがウルっと…」

金田 「きましたね」

内藤 「きたよね。健康・安全を確保して撮影を再開したんですけど、2カ月ぶりの『よーい、スタート!』にワクワクしました」

金田 「撮り残していたところがあったからこそ、2カ月頑張れたところがあったのかもしれないですね。撮影が全部終わっちゃって『あー、今年はもう撮影できないのかな』って思うんじゃなくて、『よし、あそこのシーン絶対撮るんだ!』って気持ちにさせられた気がします。いつでも撮影再開できるように、2人とも体つくりしたりしてましたよ」

――今回YouTubeで活躍されている方や声優さんなど、豪華なゲストの方も話題になりましたよね。

内藤 「ねおちゃんや丸山(桂里奈)さんなど、たくさんの方に出ていただきました。自分の子どもくらい年齢が離れている子も出てくれたりして、何を話していいんだか…(笑)。でも、現場ではみんなといっぱい話しました。めちゃくちゃ話しかけたりするから、向こうが『うるさいな、このおっさんたち!』って思っていたかもしれない(笑)」

金田 「違う世界の子たちだから興味があって話しかけちゃうんだよね。お芝居も初めてだって言ってたけど、ちゃんとキャッチボールできたし、いい刺激をもらいました」

――今回新しい試みでライブ配信も3回チャレンジされましたが、配信中本当に皆さん楽しそうでした! 撮影の合間もあんな感じなのでしょうか?

金田 「ライブ配信楽しかったですよ! 楽しそうな芝居はバレるけど、本当にこのチームは楽しんで撮影できているので配信とかも僕はすごく楽しんでます。主役がちゃんとやってくれるから、僕はただボーっと座ってしゃべっていればいいので (笑)。普段もおしゃべりしている間に撮影しているようなもんです(笑)」

内藤 「本当なんですよ、これ! ゲストの方に申し訳ないくらい、ずっとしゃべってます」

金田 「尽きることない会話!」

内藤 「ゲストの方は『うるさいー!』って思ってるかもしれないくらい(笑)。くだらない話ばっかりしているんですけど、どこかでゲストやキャスト陣が緊張しないことにつながってくれるといいなと思ってるんです。自分がゲストの立場に立った時に、シーンとしたところでやるのはやりにくいでしょう? お芝居をしている時以外は仲間だから! そこの空気が伝わっていると僕らは信じています」

金田 「昔、1話ゲストで出たりした時に嫌な思いをすることもあったんですよ。だから、自分みたいな思いをする人がいない現場にしたいんです。長年続いているチームですからね。剛志くん自ら現場を楽しんでいただいて、みんなでおしゃべりをたくさんして…撮影が終わった時に全員が『あー、楽しかった!』って思えるような現場になるように徹しているんです。これがいいドラマにつながっていると思っています」

内藤 「こういう雰囲気で撮影していくスタイルを変えるつもりもないし、これからもシリーズが続く限り続けていきたいなと思います」

――最後に、「警視庁・捜査一課長」シリーズが愛される理由は何だと思いますか?

金田 「チーム一丸でこのドラマを本当に愛してるんですよね。演技力とかを超越した力だと思うんです。今回、ライブ配信とかをしてみて若い子たちに『え!? こんな面白いことやってるんだ!』って思ってもらえたり、お父さんよりも年上のおっちゃんたちが頑張ってる姿を見て、『自分も頑張らなきゃ!』と思ってもらえたりしたらいいなと思ってます。こういうところから、自分たちのドラマへの愛がたくさんの人たちに広がっていって愛してもらえるんじゃないかな」

内藤 「明夫ちゃんも言ってるけど、僕たちが楽しくおしゃべりしたりする様子がライブ配信やSNSを通してたくさんの人に伝わっていると思うんです。どういう内容のドラマをやるかももちろん大事ですけど、まずは現場で自分たちがワイワイやって楽しむことが見ている人にも伝わって、愛されることにつながるんじゃないかなと思いますね」

――本当に楽しい時間でした! 最終回も楽しみにしています!!

【プロフィール】

内藤剛志(ないとう たかし)
1955年5月27日生まれ。大阪府出身。文学座研究所を経て、80年に映画「ヒポクラテスたち」でデビュー。数々のドラマや映画に出演する傍ら、アニメ「千と千尋の神隠し」「ゲド戦記」「コクリコ坂から」で声優も務める。ドラマ「家なき子」(日本テレビ系)、「科捜研の女」「全身刑事」(ともにテレビ朝日系)、映画「望郷の鐘~満蒙開拓団の落日~」「イズ・エー」などに出演している。

金田明夫(かねだ あきお)
1954年10月13日生まれ。東京都出身。円演劇研究所を経て、77年に演劇集団円会員に昇格。以降、連続テレビ小説「つばさ」、大河ドラマ「風林火山」(ともにNHK)、ドラマ「美丘-君がいた日々-」「東京タラレバ娘」(ともに日本テレビ系)、「3年B組金八先生」(TBS系)、「科捜研の女」(テレビ朝日系)、映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」「いつくしみふかき」などに出演している。

【番組情報】

「警視庁・捜査一課長 2020」(最終回)
テレビ朝日系
木曜 午後8:00~8:54

テレビ朝日担当 Y・O
撮影/蓮尾美智子

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