稲垣吾郎が「ベートーベン生誕250年」プロジェクトのアンバサダーに就任

稲垣吾郎が、NHKでスタートする「ベートーベン250」プロジェクトのアンバサダーを務めることが分かった。同プロジェクトでは、ベートーベン生誕250年の今年、年末までほぼ毎週、ベートーベンの名曲や人生をさまざまな形で放送していく。

ベートーベンは、過酷な運命の中にあっても、自らの強固な意思で常に人生の扉を開いてきた人物。2015年から舞台「No.9 不滅の旋律」でベートーベン役を演じ、今年12月には再演も決定している稲垣。舞台でベートーベンを演じることで彼の生きざまに触れ、音楽に鼓舞されてきたという稲垣が、さまざまな番組を通してその魅力を伝える。

プロジェクトは、9月18日、NHK Eテレで放送のベートーベン250開幕特番「今こそベートーベン!」(午後9:30)で幕開け。自らの指揮で昨年、ベートーベンの全交響曲を演奏・録音した作曲家・久石譲氏と稲垣が、「現代のポップスにもつながるヒットの方程式とは」「イヤなヤツだけど憎めない素顔」「いま学びたいこと」など、ベートーベンの魅力を語りつくす。番組内では、視聴者参加型の企画も発表される。

また、9月20日、Eテレの「クラシック音楽館」(日曜午後9:00)では、「ベートーベン250 特集 第1回 人間・ベートーベン」を放送。第1楽章は“地球人にビンタ二つ”、第3楽章は“スパークリングワイン”、“やっかいなのが魅力”…日本を代表する指揮者・広上淳一氏や、恋愛小説のプロでもある芥川賞作家の柴崎友香氏が、独特の感性と言葉で、人間・ベートーベンの核心に迫る。このほか、10月以降も稲垣出演番組が続々放送される予定だ。

「アンバサダーという大役を任せていただき、これこそ運命だなと思います」と喜びを語る稲垣は、「舞台でベートーベンを演じるようになってから、その存在をより強く意識するようになりました。最初は、音楽室の肖像画や『運命』の激しい音楽など、自分よりももっとはるかに高い所にいて、激しさや怖さといったイメージが強く、ちょっと受け止めきれないと感じる部分もありました。でも今回、いろんな番組でベートーベンを知ってひもといていくと、曲のここにこういう仕掛けがあったんだなと発見することができ、今ではとても親しみを持てるようになりました。また音楽だけでなく、いろんな苦悩を乗り越えて音楽を突き詰めていくベートーベンの人生、生き方、人間性、その音楽が受け継がれているという歴史に触れることで、ベートーベンにもっと興味が湧いてきました」とベートーベンの存在に魅せられている様子。

そして「僕はクラシックの音楽に特別詳しいわけではないのですが、僕なりの目線で、視聴者の皆さんに寄り添いながら、ベートーベンをより分かりやすくひもといて深堀りしていき、少しでも魅力を伝え、より近くにベートーベンを感じていただけるようになるといいなと思っています」と意気込んでいる。

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