佐世保の16寺院 災害時避難所に

覚書を結んだ朝長市長(左)と高木会長=佐世保市役所

 佐世保市と佐世保仏教連合会は3日、災害時に、連合会員の寺院施設を一時的な自主運営避難所として利用できる覚書を締結した。同連合会によると、仏教連合会として県内で初めての取り組みという。
 市や同連合会によると、寺院周辺の地形などが安全かどうか市が調査し地図を作製。会員55寺院のうち、原則として土砂災害警戒区域や浸水想定区域に所在する場所を除く16寺院が受け入れ可能と分かった。避難所開設は最大3日間で、5~10人程度が利用できる。
 この日市役所で覚書を結び、朝長則男市長は「大変心強い。市民にとって、慣れ親しんだ場所に避難できるのはありがたい」、連合会の高木龍法会長は「みなさんの安心の備えができたら」と話した。
 今後、市のホームページなどで16寺院を公表する予定。

© 株式会社長崎新聞社