諫早駅と中心部のアクセス向上へ 市道上宇戸橋公園線の拡幅着工 21日から通行止め

 長崎県諫早市の諫早駅と中心市街地を結ぶ市道上宇戸橋公園線の拡幅工事(延長760メートル)の着工に合わせた安全祈願祭が3日、現地近くで行われた。九州新幹線長崎ルートが暫定開業する2022年度の完成を目指す。駅地区と中心部のアクセス向上が期待される。
 この市道は通行量が多いにもかかわらず、道幅が4~6メートルと狭く、離合が難しい場所がある。市は16年、市道に隣接する国指定天然記念物「諫早市城山暖地性樹叢(じゅそう)」(諫早公園)の現状変更許可を受け、拡幅事業に着手した。
 拡幅事業は、四面橋と公園橋間の本明川右岸沿いに、2車線(6メートル)と歩道(2.5メートル)などを整備し、幅員9.5メートルとする計画。
 今回、城山暖地ののり面約120メートルを削り、平たんにする切り土工事を実施した後、市道として使っている桟橋を架け替える。この区間は21日から来年12月28日まで全面通行止めとなる。日曜を除く午前8時半~午後5時。
 安全祈願祭には、宮本明雄市長と施工業者の山本建設などの関係者約30人が出席。宮本市長は「斜面を切る難工事。安心、安全に気を付けてほしい」と述べた。

幅員9.5メートルに拡幅される市道上宇戸橋公園線=諫早市高城町

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