「ハマ弁」と牛乳は原則セット 横浜市立中に保冷庫設置へ

「ハマ弁」の献立の一例(横浜市教育委員会提供)

 横浜市教育委員会は本年度中に、牛乳保冷庫を市立中学校全146校に設置する。来年度からデリバリー型給食と位置付ける希望者向け配達弁当「ハマ弁」と牛乳を原則、セットにするための措置。市教委は給食化後に想定されるハマ弁喫食率を20%とした。

 現在、ハマ弁に牛乳をつけるか選択できるが、給食化で学校給食法の栄養摂取基準にのっとるため、原則セットにする。牛乳の喫食率は最大30%、1日当たり2万3千人に提供すると見込む。

 保冷庫は200ミリリットル入りを最大500本収容可能で、市は市会第3回定例会に提出した2020年度一般会計9月補正予算案に、関連費1億2500万円を計上した。

 鯉渕信也教育長は3日に開かれた定例会の本会議で、給食調理や配送などを担う事業者を9月中に選定すると説明。給食の保護者負担額は「食材の充実や利用しやすい価格のバランスを考慮しながら検討する」とした。

 また林文子市長は来年度以降も家庭弁当との選択制を継続するとした上で、「自らの健康を考え、栄養バランスの整った食生活が送れるようデリバリー型給食を促進する。希望する全ての生徒に提供できる供給体制を整える」と強調した。

 荻原隆宏氏(立憲・国民フォーラム)、斎藤真二氏(公明党)の質問に答えた。

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