NY市 発砲事件1,000件超。8月は前年比166%増加

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Shooting at the Ravenswood Houses on August 18, 2020. Photo by Ron Adar / Shutterstock.com

ニューヨーク市では先月、242件の発砲があり、昨年同時期の91件に比べ、2倍以上増加した。ブロンクスやブルックリンでは、学校の前や教会の中で銃弾を受け、死亡した人もいる。

殺人事件は53件で、昨年の36件に比べ47%増加。強盗は4%増、押し込み強盗は22%増となった。全体の犯罪件数は9,033件(昨年は9,033件)だった。重窃盗罪(マイナス17.5%)や強姦(マイナス22%)などは減少している。

今年の発砲事件は1,000件を超えた。発砲は5月以降、791件発生しており、前年同時期(5月-8月)に比べると140%増加。殺人事件は180件で、前年同時期に比べ50%増加した。

パンデミックが要因?

発砲事件の増加に関して、デブラシオ市長や警察、議員らは新型コロナウイルスのパンデミックが要因の一つと主張している。

デブラシオ氏は、裁判所システムが正常に機能していないと主張。警察側は、感染の懸念から囚人を刑務所から一時的に解放したことや、刑事司法改革による保釈制度の改正などを要因として挙げた。

制服組トップのテレンス・モナハン(Terence Monahan)警視総監は、6月に警察官が「抗議デモに専念した」結果、警備が手薄となった地域の発砲件数が増加し始めたと語っている。またモナハン氏は、地域内でのギャングの確執が、事件の増加を助長していると語っている。

クイーンズ・ブロンクス区より選出されたアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(民主)は、パンデミックによる「記録的な失業率」や「経済的な絶望感」により犯罪が増加したと主張している

フォーダム大学の法律学の教授John Pfaff氏は、抗議活動や、経済的および社会的、感情的な混乱が発砲事件の急増に影響を及ぼしている可能性があるが、具体的な要因は特定できないとニューヨークタイムズに語った

レイバーデーの週末は、発砲が増加する傾向があるため、警察官や地域指導者による警備を強化するなど、警戒を強めている。