長崎のもざき恐竜パーク 指定管理者制度 導入へ

 長崎市議会環境経済委員会は、来年10月下旬に野母町で開館予定の「市恐竜博物館」と、市軍艦島資料館など周辺の既存3施設を合わせて運用を始める「長崎のもざき恐竜パーク」に、指定管理者制度を導入する条例案を原案通り可決した。委員からは「恐竜博物館は野母半島(活性化)の最後のとりでだ」などの意見や注文が相次いだ。
 市は10月上旬から、民間事業者の企画力などを活用した経済の活性化を狙い、恐竜パークの指定管理者の公募を始める予定。恐竜に詳しい市内の有識者などを集めた審査会を経て、年度内に指定する。期間は来年7月1日から2027年3月末まで。博物館を含めたパーク全体の運営や宣伝活動などを委託する方針。
 恐竜パークは年間約30万人の人出を目指しており、来場者向けに約130台を収容する駐車場も整備する。県内のバスや船の交通事業者に協力を求め、市内中心部から恐竜パークへの新たな交通手段の確立も検討している。
 委員からは「オープンが迫っている。広報活動は十分にできているのか」「具体的な経済効果の数値を詰める必要がある」などの指摘や、雇用創出を求める声が挙がった。

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