ベイルート爆発で生存者か 発生から1カ月、「がれき下で心音」の未確認情報

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大規模な爆発によって多数が死傷したレバノンの首都ベイルートで、爆発から1カ月近くがたってがれきの中に生存者がいる可能性が浮上し、3日に捜索が行われた。

南米チリの救助隊が捜索活動を続けるベイルートのマル・ミカエル地区で、災害救助犬が2日夜、がれきの中に生存者がいる可能性を示す動きを見せた。

3日朝に現場に戻ると、災害救助犬は同じ動作をした。救助隊は探知機で心臓音や呼吸の有無を調査。器具を使ってがれきの奥を探っている。

心臓音が検知されたとの未確認情報が出ているが、生存者がいるかは不明。

中東の放送局アルジャジーラの記者は、「救助隊はがれきの下に1人の死体と、心臓音をたてている人と思われるものを検知したと話している」と

した。

捜索は4日朝に再開

救助隊は7チームに分かれ、被害を拡大しないよう慎重に、がれきを1つずつ取り除いた。現地取材するBBCのオルラ・ゲリン記者によると、救助隊が小さな音も確認できるよう、静寂を求める声がたびたび上がった。

現地では、赤十字が投光器などの器具を備えたテントを設営。軍や消防当局、救助ボランティアたちも集まっている。


がれきを取り除くクレーンが近くに無く、建物が崩壊する恐れもあるため、夜になって捜索活動は4日朝までいったん中断された。

現場に集まった人々は、手を使ってで捜索を続けると主張。市民が調達したクレーンが現場に到着したほか、チリの救助隊も捜索を再開したという。

地下15メートルの呼吸も感知

8月4日に発生した大規模爆発では、200人以上が死亡、30万人近くが住まいを失った。港湾地区の倉庫に置かれていた硝酸アンモニウム2750トンが爆発の原因となった。

危険物が無防備に保存されていたことを受け、市民らは反政府デモで強い怒りを表明。数日間にわたって警官隊と衝突した。レバノン政府はその後、閣僚が総辞職した。

チリの救助隊は今月1日にレバノン入りした。現地の報道によると、同救助隊は深さ15メートル地点での呼吸も検知できる、非常に高感度の器具を持っているという。


一方、レバノンの軍当局は3日、ベイルートの港湾周辺にあるコンテナ4基に、硝酸アンモニウム計4.3トンが入っていることが分かったと明らかにした。特殊チームがコンテナを調査中だという。

(英語記事 Beirut rescuers investigate ‘heartbeat in rubble’