PTAが「しょうどく隊」 机やドアノブ 放課後に拭き上げ 感染症から子どもを守る 対馬・厳原中

教室の机やいすを消毒液で拭き上げるPTA会員の有志=対馬市立厳原中

 対馬市厳原町の市立厳原中の保護者でつくる同校PTA(石丸真会長、115世帯加入)は新型コロナウイルス感染症予防に向けた校内消毒ボランティア「しょうどく隊」を結成し、1日夕から活動を始めた。
 しょうどく隊は新型コロナの感染拡大を受けて同校が呼び掛け、水曜日を除く放課後(9月中は午後4時半~午後6時半)のうち30分程度、都合がつく保護者が自身の子どもが通う教室を中心に消毒液(濃度0.05%の塩素系漂白剤)と水で二度拭きする。使い捨て手袋を含む消毒セットは同校に備えてあり、保護者は事前連絡して参加する。
 初日は同校PTA副会長の浦田亜紀子さん(44)ら2人が参加。午後5時すぎから約20分間、子どもが在籍している2年1組の全ての机といす、ドアノブなどを拭き上げた。作業を終え、浦田さんは「用具も準備してあるので手軽。子どもの安全を親の手で守れるのが良い」とほほ笑んだ。
 同校の糸瀬英俊校長は「今年はPTA総会も開けなかったが、このような形で地域と学校がつながれば、ともに新型コロナに立ち向かうことができる。息の長い闘いになるだろうが、保護者の不安軽減に向け継続的に取り組んでいきたい」と話している。

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