「名護市発展の礎築いた」渡久知元市長死去、悼む声

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 【名護】沖縄県名護市の初代市長として、市制をけん引した渡具知裕徳さんが2日、亡くなった。

 生前、渡具知さんと関係のあった関係者は「名護市の発展に尽くした方だった」などと悼んだ。

 1986年と90年の市長選で渡具知さんと一騎打ちの選挙戦を繰り広げた、元名護市長の比嘉鉄也さん(93)は「名護市のために尽力した素晴らしい政治家だった。残念でならない」と声を落とした。「21世紀の森公園や市民会館を整備し、教育やスポーツの発展に取り組んだ功績は大きい」とたたえた。

 名護博物館初代館長の島袋正敏さん(76)=久志地域観光交流協会理事長=は「『市民参加』という言葉を街作りで強調していた。大切な方を亡くした」と悼んだ。

 「逆格差論」を研究する名桜大学の真喜屋美樹准教授(地域経済学)は「県内でいち早く、自分たちの地域の潜在力や土地の特長、地場産品をいかすことを掲げるなど先駆的だった」と評価した。

 故・岸本建男元名護市長の長男で名護市議の岸本洋平さん(47)は「父も大きな影響を受けた方だった。名護市の出発に素晴らしいビジョンを掲げ、発展の礎を築いた」と話した。