欧州最大規模のドイツ売春施設、破産申請 新型ウイルス規制が影響

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ヨーロッパ最大規模のドイツの売春施設が破産を申請した。同国の新型コロナウイルス対策の影響で、経営難に陥っていた。地元メディアが3日、報じた。

破産申請したのは、ドイツ西部ケルンにある売春施設パシャ。建物は高さ10階を超え、同市の主要ランドマークの1つになっている。

施設責任者のアルミン・ロプシャイト氏は、「おしまいだ」と地元紙エクスプレスに述べた

ドイツでは売春は合法だが、新型ウイルスの大規模流行が発生すると、ケルンのあるノルトライン=ヴェストファーレン州は法律で禁止した。

売春施設の閉鎖により、性労働者が地下に潜り、より大きな危険に直面する恐れを懸念する声も上がっている。

再開時期が見えず

パシャでは通常、120人近い性労働者が働いている。そのほか、調理師や美容師など約60人の従業員がいる。

ロプシャイト氏は、ドイツ当局の新型ウイルス対策を批判。とりわけ、商業施設の営業再開時期を明確にしないことを問題視している。

同氏によると、当局は2週間ごとに、再開できないと指示を出してきたという。

「これでは先の見通しが立たない。来年初めには営業を再開できると約束してくれれば、銀行の支援を受けて破産を免れることができたかもしれない」

感染流行中も

ロプシャイト氏はまた、新型ウイルスの感染流行中も性労働者は売春をしているが、税金は払っていないと述べた。

パシャは2006年、イスラム教徒のグループから暴力行為の脅迫を受け、メディアの注目を集めた。売春施設の壁に、同年のサッカー・ワールドカップに出場した32カ国の国旗を描いた広告を掲げたことが原因だった。イランとサウジアラビアの国旗も含まれ、そのそばには半裸の女性が描かれていた。

(英語記事 One of Europe's biggest brothels goes bust