フィットネスクラブ運営のアマン(石川)が破産申請 新型コロナも影響

 (株)アマン(TSR企業コード:582026156、法人番号:2220001008753、能美郡川北町土室ほ1-1、設立2000(平成12)年2月、資本金7000万円、室岡隆之社長)は8月31日、金沢地裁小松支部に破産を申請した。申請代理人は小堀秀行弁護士ほか1名(弁護士法人兼六法律事務所、金沢市小将町3-8、電話076-232-0130)。
 負債総額は約3億750万円。

 2001年5月に、約7億円を投じてフィットネスクラブ「スポーツリゾートアマン」を開業。「癒し」をテーマにスポーツクラブとスパリゾートを組み合わせたスタイルの会員制フィットネスクラブとして、ピーク時には2000名を超える会員を抱え、約2億円の年間売上高を計上していた。
 しかし、同業他社との競合などから会員数は減少の一途をたどり、初期投資による金融債務が負担となっていた。2008年12月に本社不動産を売却し債務の圧縮を図ったが、2億円を超える売却損によって一気に債務超過に陥った。その後も、会員数の減少に歯止めが掛からず、近年の年間売上高は約1億円に落ち込んでいた。 こうしたなか、「新型コロナウイルス」感染拡大による緊急事態発出を受けて、4月中旬から約1カ月半の臨時休館を余儀なくされていた。6月に営業を再開したが、厳しい状況が続くなかで先行きの見通しも立たず、事業継続を断念した。

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