泡消火剤の漏出 BBQが原因だった 参加米兵、感染防止の隔離中 沖縄で4月事故

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風が吹き泡消火剤が舞う中、消火剤除去のために放水する消防隊員(左奥)=4月11日、宜野湾市・宇地泊川

 【東京】在沖米海兵隊は4日、4月に米軍普天間飛行場で起きた有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤の漏出事故の原因が、隊員たちが屋外で行ったバーベキュー(BBQ)に、近くの格納庫の消火装置が反応したことだったと明らかにした。普天間飛行場は当時、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、バーベキューに参加した隊員を含む47人をこの格納庫内で14日間、隔離している最中だった。海兵隊は全隊員を対象に、消火装置の機能について教育などを実施。政府は再発防止策の徹底を申し入れた。

(2.23面に関連)

 防衛省によると、消火装置の一時停止ボタンの使用方法を誰も把握していなかった。消火装置は約28分間作動し続け、希釈された泡消火剤など約22万7100リットルが漏出した。

 また、本来閉まっているべき格納庫の扉が開いていたことから、外から流れ込んだ雨水が格納庫用の地下タンクに流入。結果としてタンクの収容能力を超え、格納庫の外へ漏出した。政府関係者によると、扉は壊れており、漏出中も閉められなかったという。

 国、県、米軍の3者が基地内で採取し、それぞれ調べていた排水路の水や土壌の分析結果も併せて公表された。

 基地内3カ所で実施した水の調査では、全ての地点でPFOS、PFOA(ピーホア)の合算値が国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を上回った。国が調べた格納庫の向かい側の駐機場付近が計140ナノグラムと最も高かった。

 防衛省によると、暫定目標値は川や沼など公共水域に適用され、基地内の水は適用されないという。