ベイルート爆発から1カ月 生存者発見の希望薄れる

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8月4日に大爆発で多数が死傷したレバノンの首都ベイルートで、爆発から約1カ月後にがれきの中に生存者がいる可能性がいったん浮上したものの、その後の捜索では結果が得られず、希望は薄れている。

南米チリの救助隊が捜索活動を続けるベイルートのマル・ミカエル地区で、災害救助犬が2日夜、がれきの中に生存者がいる可能性を示す動きを見せた。しかし、4日夜まで続いた2日間の捜索では、生存者も遺体も見つかっていない。チリの救助隊は4日夜に捜索をいったん中止した。翌朝また捜索を再開する方針という。

現地報道によると、レバノンの救助隊が捜索を続けている。

チリ救助隊のフランシスコ・テルマンダ隊長は4日午後、深さ3メートルの瓦礫の下で、ゆっくりとした呼吸が検知されたと記者団に話していた。心拍が検知された場所へたどりつくため、捜索隊は3カ所から掘り進めているが、誰かがそこで「生きているか死んでいるか」判断するのは時期尚早だと述べた。

これに先立ち、捜索活動を調整するニコラス・サード氏はAFP通信に、心拍は前日からかなり速度が落ちていると話していた。現場で取材する記者たちは、直近の調べでは何の反応も検知されていないと話している。

現場には多くの住民が集まり、捜索活動を見守っている。その1人のモハマド・フーリさんはロイター通信に、がれきの下で生きていて欲しいのはもちろんだが、たとえ発見されるのが遺体だとしても、それによって遺族にとって区切りとなることが大事だと話した。

ベイルートでは約200人が死亡した大爆発から1カ月の4日、多くの市民が1分間の黙祷(もくとう)を捧げた。港湾地区の倉庫に置かれていた硝酸アンモニウム2750トンが原因となった爆発では、数千人が負傷し、約30万人が家を失った。

レバノン政府によると、爆発から1カ月たった今でも、7人が行方不明だという。

(英語記事 Beirut explosion: Hopes fade in search for survivor