ハウステンボス創業者 神近義邦さん死去

神近義邦氏

 佐世保市のハウステンボス(HTB)の創業者、神近義邦(かみちか・よしくに)氏が、5日午前7時49分、肺炎のため佐世保市内の病院で死去した。78歳。西海市西彼町出身。自宅は非公表。告別式は6日午前11時から、佐世保市早岐1の1の25、早岐メモリードホールで。喪主は次男公孝(きみたか)氏。
 県立西彼農業高卒。旧西彼西彼町職員や東京の料亭幹部などを経て、1980年、同町に里山の地形を生かした動植物園「長崎バイオパーク」を開園。83年には大村湾と国道206号に面した土地にテーマパーク「長崎オランダ村」をオープンさせた。
 92年には県が造成した佐世保市南部の旧針尾工業団地(総面積152ヘクタール)に、2200億円を投じて中世オランダの街並みを再現したHTBを開業。96年度には年間425万人の入場者を集めたが、不動産部門の不振などが響き、2000年、社長を辞任した。翌年、オランダ村は閉園した。
 その後は佐世保市のコンサルタント会社代表や、旧オランダ村跡地を活用した交流施設「ポートホールン長崎」の運営会社会長を一時務めた。

 


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