Z復活で日産ファンの反応は!? 新型フェアレディZが9月16日にオンラインi公開へ

日産 新型フェアレディZ(Z35型)/日産自動車2020-2023年度「事業構造改革計画 NISSAN NEXT」[日産自動車 2023年度までの4か年計画]記者発表映像より

50年の歴史を持つフェアレディZは日産復活ののろしとなるか!?

ちょっと前まではゴーン前会長の話題ばかりが目立っていた日産だが、キックスやアリアなど相次ぐ新型車発表や、まさかのキムタク起用による“やっちゃえNISSAN”キャンペーンなどで、ここ最近元気を取り戻しつつあると感じている方は多いはずだ。

そんな中日産は、新型フェアレディZ プロトタイプのオンライン発表会を9月16日(水)に開催すると同社の公式サイトで発表した。日産、いや日本を代表するといっても過言ではないスポーツカー「フェアレディZ」がいよいよフルモデルチェンジされる!

「やっちゃえ日産」に欠かせないフェアレディZという存在

2020年7月に発表された新型アリア, 2020年6月に発売された新型キックスe-POWER
2020年7月に発表された新型アリア, 2020年6月に発売された新型キックスe-POWER

今から50年以上前に登場した初代フェアレディZ(S30)は、日産が北米で躍進する足掛かりとなったモデルであり、初代ハコスカGT-Rと共に日産スポーツカーの礎を築いた歴史的存在だ。そんな日産の象徴とでもいえる老舗ブランドが10数年ぶりに新型となる。生まれ変わった姿を広くアピールすることで、日産の完全復活をアピールする狙いもあるのだろう。

各世代のフェアレディZファンから期待する声が続々

新型フェアレディZがどんな姿で現れるのか早く見てみたいところだが、9月16日のオンラインイベントを告知した日産の公式Twitterに対しても、新型Zに期待する好意的な反応が多く見られる。その中でも面白いのが、好きな世代によって、コメント内容が違うということ。

現在明らかになっているシルエットだけで断定はできないが、どちらかと言えばスリムで軽快そうなフォルムであることが想像できる。そのため、S30型やS130型などの古い世代のフェアレディZが好きなファンや、世代にこだわらないファンからは好意的なコメントが多い。

旧世代と新世代を融合できるかが成功のカギ?

典型的なロングノーズショートデッキでスリムな印象の初代S30型), V6のみとなり、よりワイド&ローなスタイリングとなった4代目(Z32)
典型的なロングノーズショートデッキでスリムな印象の初代S30型), V6のみとなり、よりワイド&ローなスタイリングとなった4代目(Z32)

一方、Z32以降のいわば新世代フェアレディZのファンからは、懐古的になり過ぎることに対して、懸念する声もある。しかし、これはあくまでフェアレディZと今後の日産に対する期待の表れだろう。

ともあれ、ロングノーズショートデッキのスリムなフォルムが特徴的だったZ31以前のテイストと、ワイド&ローのフォルムにショートホイールベースというスポーティな性格を得たZ32以降のキャラクター。日産がいまの最新技術を持ってどのように融合し、仕上げてくるのか非常に楽しみである。

新型フェアレディZは日産完全復活のシナリオに欠かせない存在

記者発表映像に登場した新型フェアレディZ

新型フェアレディZの存在については、2020年5月末に開催された日産自動車 2020-2023年度事業構造改革計画「NISSAN NEXT」(日産自動車 2023年度までの4か年計画)発表の場で流された映像に、予告もなく登場するというサプライズで知らされることとなった。

その発表の中で、フェアレディZ以外に11車種の新型車が、2021年12月までに登場することが明言されている。実際のところ、どういった順番でどんな車種が登場してくるのかは不明だが、新型フェアレディZが持つインパクトはどんな車種よりも大きいのは間違いない。

また、日産の復活には、どれだけ魅力的な車種を出せるのかという内的要因に加え、コロナウイルス感染症をはじめとした世界情勢の外的要因も大きく影響するだろう。だが、日産の名を世界に広めたフェアレディZの復活をきっかけに、スポーツカーの日産、元気な日産が1日も早く戻って来ることを祈るばかりである。

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