WRC第4戦:エストニア出身のタナク、2日目に首位浮上。トヨタ勢は3~6番手に並ぶ

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 9月5日、WRC世界ラリー選手権第4戦エストニアは競技2日目、デイ2のSS2~11が行われ、母国ラリーに臨んでいるオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に浮上。2番手に僚友クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)が続きヒュンダイ勢がワン・ツーを占めている。総合3番手はトヨタのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)だ。
 
 4日に開幕したWRCエストニアの大会2日目は計10本のSS、合計距離147.18kmで争われた。タルトゥの南に設定された5本のグラベル(未舗装路)ステージを、午前と午後に各1回ずつ走行する予定となったこの日は、選手権リーダーのオジエを先頭にSS2から競技がスタートした。
 
 そのSS2ではカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)がステージ優勝を飾り、総合でもトップに躍り出る。しかし、トヨタの若手ドライバーは、続くSS3でタイヤトラブルに見舞われ8番手にドロップしてしまう。
 
 これ代わって総合トップに立ったのはSS3で最速タイムをマークしたタナクだ。地元のスターである彼はSS4でもステージ優勝を飾ると、SS2から総合2番手の好位置につけるブリーンと、SS4でふたつポジションを上げ総合3番手となったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)を従え午前のループ首位をキープする。
 
 出走順が変更されリバースオーダーでのスタートとなった午後のループ1本目では、掃除役から開放されたオジエがこの日2度目のステージ優勝を果たす。これと同時にヌービルが右リヤのサスペンションを破損させるアクシデントを起こしてデイリタイアを喫したことから、WRC元6連覇王者は総合4番手から3番手に順位を上げることとなった。
 
 なお、このSS7ではトヨタのエルフィン・エバンスも左リヤタイヤにトラブルを抱えたが、こちらは致命的なタイムロスには至らず。ステージ5番手でフィニッシュし、総合4番手を死守してみせた。

 午後2本目のSS8はタナクが今大会3度目のステージ優勝を飾ってリードを拡げると、SS9とSS10では僚友ブリーンが最速タイムを記録し、3番手以下につけるトヨタ勢を引き離しにかかる。
 
 トヨタ劣勢のなか2日目最終ステージとなったSS11は、ロバンペラがヒュンダイ勢を抑えてトップタイムをマーク。オジエに次ぐ総合4番手で競技2日目を終えたと思われた。
 
 しかしロバンペラは、SS10で彼のクルマのラジエター前部に装着されているパネルをコントロールエリアで外したことにより、1分間のペナルティを受けることに。このため、総合4番手から6番手に順位を落とすこととなった。

 デイ2を終えて、総合トップはタナク。11.7秒差の2番手にブリーンが続きヒュンダイ勢がワン・ツー体制を築いている。総合3番手はオジエで、トップからは28.7秒差。以下、エバンス、勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)、ロバンペラのトヨタ勢が並び、ペースの上がらないエサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)とテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)が総合6番手、7番手に続いている。

 ラリー・エストニアの最終日となるデイ3は6本のSS、合計84.94kmで争われる。2日目と同様に3つのステージを午前と午後の各1回ずつ走行することになるが、昼間のサービスが省かれるためミスやアクシデントは禁物だ。今大会2番目に長い全長20.04kmのSS14“カンビャ1”の再走ステージとなるSS17“カンビャ2”は、上位入賞者にボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。

左フロントにダメージを負ったエルフィン・エバンスのトヨタ・ヤリスWRC
右リヤをヒットさせデイリタイアとなったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
苦戦を強いられているテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)
クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
オリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI R5)
総合5番手につけている勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)