神奈川県警音楽隊がユーチューブ 発足70年「元気出る配信を」

県警音楽隊が公開したユーチューブ動画の一場面

 県警音楽隊が動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルを開設した。今年は発足70年の節目だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、恒例の定期演奏会が中止になるなど、3月以降は公の場での活動休止を余儀なくされている。収束が見通せない中、画面越しだが、洗練された音色と躍動感あふれるパフォーマンスを届け、県民を元気づける「音の懸け橋」の役割を果たす。

 第1弾の動画はチャンネル開設のPRを兼ね19日に配信。活動休止前の昨年12月に茅ケ崎市で開催した定期演奏会の「刑事ドラマテーマ」の音源に、ユーチューブ用に撮影した隊員の映像を組み合わせた。カラーガード隊の演技も織り込まれている。

 五島一雄楽長の「今、音楽隊にできるのは安全・安心な地域社会の実現に向け、夢や希望のメッセージを伝えること。元気が出る配信を企画していくので期待してほしい」とのメッセージも収めた。

 第2弾も、感染拡大防止に配慮した上で、県警音楽センター(横浜市金沢区)で収録、9月上旬に公開。今後も月2回のペースで配信していくという。

 吉泉みゆき隊長は「1950年2月の発足から70年の節目に、県民に生演奏を届けられない現状は残念だが、動画配信の場を得られ隊員43人の士気は高い。一日も早い収束の願いも込め、鍛錬の成果を届けたい」と話す。県警ホームページのユーチューブ一覧からアクセスできる。

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