V長崎 アウェー連戦連続ドロー 金沢に一瞬の隙突かれ

【金沢-V長崎】攻め込むV長崎の氣田(右)=石川県西部緑地公園陸上競技場(V・ファーレン長崎提供)

 アウェー3連戦の2戦目。前節からスタメン8人を入れ替えて臨んだV長崎は、2戦連続で追いつかれて引き分けた。「決められそうな展開を振り返れば、敵地で勝ち点1を拾った」。手倉森監督は、どこか浮かない表情でこの試合を総括した。
 幸先よく先制点を奪った。前半28分、セカンドボールを拾った加藤大がドリブルで仕掛け、ふわりと上げたクロスから玉田が先制ゴール。今月3日に三男が生まれた亀川を、ピッチの仲間たちが「ゆりかごダンス」で祝福するパフォーマンスも披露した。
 警戒していた鋭いカウンターから再三迎えたピンチも、GK徳重のビッグセーブなどで切り抜けて折り返した。だが、後半立ち上がりに不用意なミスから失点。勝ち越し点を狙った交代策も実らなかった。
 今節も含めてアウェー戦全9試合は、無失点で終われていない。特に、後半にゴールを奪われることが目立つ。指揮官は「もう少し修正する意識を持たないといけない。しかも渡してしまう失点が多いから、改善の余地は自分たちにある」と、課題を口にした。
 次は中3日でアウェー甲府戦。加藤大は「流れを断ちきるために、みんな絶対勝ち点3を取ってやろうと思ったと思う」。悔しさを晴らすために、北信越シリーズを勝利で締めくくりにいく。

 


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