【自民党総裁選】石破氏、菅氏を「組織束ねる能力卓越」 派閥主体の選出は批判「国民の関心下がる」

地方紙各社と懇談した自民党の石破氏=6日午後、国会内

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選に立候補を表明している石破茂元幹事長が6日、国会内で地方紙各社と懇談した。競合相手となる菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)について「大演説をする人ではないが、組織を束ねる、動かすことには実に卓越した能力をお持ちだ」と述べた。

 石破氏は「自分は人の評価ができるような立場ではない」としつつも、菅氏の実務面での能力を評価した上で、「感心させられることが多々あった」と説明。自身と菅氏の比較では「私のほうが優れているなどと申し上げるほど、僭越(せんえつ)なつもりはない」と語った。

 また、菅氏の出馬表明前に支持方針を決めた派閥があることに、「菅さんが政策を発表する前に支持が決まるのは、どういうことかと思う」と違和感を口にした。派閥主体の総裁選では「国民や党員に、しょせん派閥の話し合いで決まるんだと諦めが広がる。政治に対する関心がどんどん下がっていく」と懸念を示した。

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