さいたま・常泉寺で「広島・長崎の火を囲むつどい」 核兵器ない世界を祈る 日本は核兵器禁止条約に参加を

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「広島・長崎の火」のモニュメントに献花する参加者=6日午後、さいたま市見沼区染谷の常泉寺

 「広島・長崎の火を囲むつどい」が6日、埼玉県さいたま市見沼区染谷の常泉寺で開かれた。参加した人たちは、境内にある「広島・長崎の火」のモニュメントに献花して、核兵器のない平和な世界を祈った。

 広島への原爆投下後、福岡県星野村(現八女市)出身の男性が叔父を捜しに広島へ入り、くすぶっていた火を形見として持ち帰った。その後、同村に平和の塔が建立され、平和の火として灯(とも)されている。常泉寺には1988年、広島の火と長崎の原爆瓦から採火した長崎の火を合わせて灯され続け、2007年にはモニュメントが建立された。

 1995年から毎年9月につどいを開催し、被爆医師の肥田舜太郎さん(故人)やビキニ事件で被ばくした第五福竜丸の元船員大石又七さんらが講演。今年は2歳の時に広島で被爆した坂下紀子さん(77)=所沢市=が講演した。

 国連で2017年に採択された核兵器禁止条約は、発効に必要な50カ国の批准まで残り6カ国となっている。唯一の戦争被爆国の日本は、条約に参加しておらず、多くの被爆者や広島市長、長崎市長が署名・批准を求めている。

 主催の「さいたま・常泉寺に『広島・長崎の火』を永遠に灯す会」の原富悟会長(72)は「被爆者は被爆から75年がたっても、核廃絶を願って体験を語らないといけない。日本は一日も早く核兵器禁止条約に参加して、世界の人々をつないでほしい」と訴えていた。