リプケンの大記録から25年 現在の最長はメリフィールドの288試合

カル・リプケンJr.がルー・ゲーリッグのメジャー記録を更新する2131試合連続出場を達成した1995年9月6日(現地時間)から丸25年が経過した。リプケンはその後、1998年9月19日まで全ての試合に出場し、2632試合連続出場という不滅の大記録を樹立。その期間中に記録した2632試合出場と11453打席はもちろんメジャー最多の数字である。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、リプケンの連続試合出場期間中に各部門でトップの成績を残したチームや選手を特集している。

チーム部門では、ヤンキースが1414勝で最多。ただし、勝率5割未満のシーズンが5度(1982年、1989~92年)もあり、ポストシーズン進出は1995年まで待たねばならなかった。ポストシーズン進出回数ではブレーブスの7度が最多(リプケンの記録ストップ後の1998年は含まない)。ワールドシリーズ出場回数でもブレーブスの4度(1991~92年、1995~96年)が最多となっている。ワールドシリーズ制覇の回数ではブルージェイズ(1992~93年)とツインズ(1987年、1991年)の2度が最多だ。

投手部門では、歴代最多登板(1252試合)のジェシー・オロスコが981試合に登板して1位。ジャック・モリスは133完投で1位となっている。また、ロジャー・クレメンスは447先発、3258回2/3、232勝、3127奪三振と4部門でトップ。リー・スミスは通算478セーブのうち475セーブをリプケンの連続試合出場期間にマークしている。

打者部門では、2001年限りでリプケンとともに引退したトニー・グウィンが2921安打で1位。首位打者のタイトルも7度獲得した。本塁打は451本のマーク・マグワイアがトップ。マグワイア以外に400本を超えているのはバリー・ボンズ(409本)だけだ。リッキー・ヘンダーソンは1616四球、1718得点、1060盗塁の3部門で1位。ウェイド・ボッグスは538本の二塁打を放ち、リプケン(534本)をわずかに上回った。

そして、リプケンは1494打点と4593塁打でメジャートップの数字を記録。MVPを2度、シルバースラッガー賞を8度、ゴールドグラブ賞を2度獲得しているように、攻守両面でハイレベルな実力を維持し続けたからこその連続試合出場だったと言えるだろう。

なお、現在継続中の記録ではウィット・メリフィールド(ロイヤルズ)の288試合連続出場が最長。リプケン以降ではミゲル・テハーダが2000年から2007年にかけて歴代5位の1152試合連続出場を記録しており、メリフィールドがどこまで記録を伸ばせるか注目したい。

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