国立公園への市道崩落 長さ200メートル、復旧めど立たず 天草市牛深

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崩落した鶴葉山公園(右奧)へ続く道路=8月14日、天草市(カール・ジェンソンさん撮影)

 熊本県天草市牛深町の最南端の岬にある鶴葉山公園に続く市道が、7月の豪雨で約200メートルに渡って崩落している。同公園は、雲仙天草国立公園の一部。周辺の海も牛深海域公園に指定されている。

 市役所牛深支所によると、崩落したのは公園より手前の市道鶴葉山線。長さ約200メートル、高さ40~50メートル崩れた。牛深の雨量観測点では、7月3日深夜から4日午前まで484ミリを観測。市は崩落の原因とみている。

 同公園は、岬の先端部分の約6万6千平方メートル。駐車場がある展望台があり、三日月の砂浜が見える築ノ島を望む絶景スポット。春にはソメイヨシノや大島桜約千本が咲き、住民の憩いの場にもなっている。

 車道とは別に遊歩道もあるが、落石の危険があり、従来より市が通行を禁止している。

 同支所は「復旧工事は、生活道を優先する」としており、復旧のめどは立っていない。

 8月中旬に小型無人機で上空から崩落箇所を撮影した、写真家のカール・ジェンソンさん(52)=同市=は「道路が跡形も無く海へ落ちていた。サイクリングで訪れるお気に入りの場所。言葉にならない」と話した。(谷川剛)