IDC、2020年第2四半期の国内携帯電話・スマートフォン出荷台数は前年同期比7.7%増の762.2万台と発表

IDC Japan株式会社は、国内の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の2020年第2四半期(4~6月)の出荷台数を発表した。これによると、2020年第2四半期、国内市場の従来型携帯電話およびスマートフォン端末の合計出荷台数は、前年同期比7.7%増の762.2万台となった。前年同期比で増加した主な要因としては、アップルから発売された新型iPhone SEが好調な出荷を実現したこと、Android勢では中間~低価格帯での出荷が目立ったことや、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で発売が遅延していた5G対応モデルの発売があったことなどが挙げられる。OS別では、Android系は前年同期比4.0%増の448.3万台、iOSは同17.4%増の307.8万台となった。本四半期をベンダー別で見ると、アップルは前年同期比でシェアを3.3ポイント伸ばし、40.4%でトップを維持した。2位は102.7万台を出荷したシャープ(シェア13.5%)、3位は86.0万台出荷のサムスン(同11.3%)、4位に71.0万台出荷の富士通(同9.3%)、5位は64.5万台出荷のソニー(同8.5%)となった。また、スマートフォンの出荷台数は756.1万台(前年同期比9.1%増)となった。IDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原啓氏は「2020年第2四半期はCOVID-19が原因で出荷が減少することが懸念されたが、新型iPhone SEの発売など様々な要因のおかげで、前年同期比でプラスの成長をすることができた。しかしながら、GDPの成長率など各種指標はCOVID-19の影響で悪化しており、今後その影響が本格化してくる可能性も視野に入れる必要がある」と述べた。

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