いままでに見たことのない新しい【駅ぶら04】西武池袋線001

※2020年6月撮影

【駅ぶら】第4弾は西武鉄道です。東京都北西部、埼玉県南西部に12の鉄道路線(総延長176.6km)を運行する日本大手私鉄の雄。

トップ画像は、西武鉄道が「いままでに見たことのない新しい車両」を実現するべく、車両開発した「001系 Laview(ラビュー)」です。西武秩父駅ホームで出発を待っています。

まさに先入観の持ち様が無い程に斬新、初めて実物を見た時はマジで息を飲みました。鉄道車両でこんなガラス窓見たことありますか? イエローのシートがまるごと見えるんですよ! 実際に乗って車窓から疾走する景色を見るのも実にスペクタクル!

※2020年6月撮影

そしてプロ野球埼玉西武ライオンズはグループ会社です。

※2020年8月撮影

余談ですが、かつて日本のプロ野球界は現在も活動する阪神タイガースを筆頭に、阪急ブレーブス(現・オリックス・バファローズ)、近鉄バファローズ(現・オリックス・バファローズ)、南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)と関西の大手私鉄だけで4チームという時代がありました。

現在の東京ヤクルトスワローズは、かつては国鉄スワローズでした。日本プロ野球史上唯一の400勝投手金田正一さんを擁し、金田投手は入団直後のミスター・ジャイアンツ長嶋茂雄選手から4打席連続三振(正確には5打席連続)という快挙を成し遂げました。しかし長嶋さんは、その後金田投手から最も多くの本塁打を打った打者になるのです。

現在、プロ野球チームで鉄道会社系は埼玉西武ライオンズと阪神タイガースの2チームだけです。

※2020年8月撮影

西武鉄道の歴史は長く複雑。可能な限り簡略化します。

始まりは現在の池袋線。1915年(大正4年)池袋駅~飯能駅間を開業した武蔵野鉄道でした。1927年(昭和2年)現在の豊島線、1929年(昭和4年)狭山線開業、同時に吾野駅まで全通しました。

一方の旧西武鉄道は、1895年(明治28年)に国分寺駅~現・本川越駅間を開業させた川越鉄道が始まり。川越鉄道は、1920年(大正9年)武蔵水電に吸収合併されます。武蔵水電の前身は、1906年(明治39年)川越(川越久保町駅)~大宮駅間を開業させた川越電気鉄道です。

1921年(大正10年)武蔵水電は、西武軌道を吸収合併。現在の「西武」はこの会社の「西武」が起源です。

1922年(大正11年)武蔵水電は、帝都電灯に吸収合併されます。鉄道部門は切り離され独立、社名を西武鉄道(旧)に改称しました。

1927年(昭和2年)東村山駅~高田馬場駅間複線開業。電化した上で高田馬場駅~現・本川越駅間の直通運転を開始。同年、現在の多摩川線を開業していた多摩鉄道を吸収合併。

戦時下の1945年(昭和20年)武蔵野鉄道が、西武鉄道(旧)と食糧増産を吸収合併し西武農業鉄道に改称。戦後の1946年(昭和21年)現在の西武鉄道に改称。

以上が極めて簡単な西武鉄道の歴史です。

※2020年8月撮影

では現有路線。

まず西武池袋線系統5線 41駅

1 池袋線 起点・池袋駅 終点・吾野駅 31駅 57.8km

2 西武秩父線 起点・吾野駅 終点・西武秩父駅 5駅(+吾野駅) 19.0km

3 西武有楽町線 起点・練馬駅 終点・小竹向原駅 2駅(+練馬駅) 2.6km

4 豊島線 起点・練馬駅 終点・豊島園駅 1駅(+練馬駅) 1.0km

5 狭山線 起点・西所沢駅 終点・西武球場前駅 2駅(+西所沢駅) 4.2km

西武新宿線系統2線 34駅

1 新宿線 起点・西武新宿駅 終点・本川越駅 28駅(+所沢駅) 47.5km

2 拝島線 起点・小平駅 終点・拝島駅 6駅(+小平駅 小川駅) 14.3km

多摩湖線系統1線 5駅

1 多摩湖線 起点・国分寺駅 終点・西武遊園地駅 5駅(+国分寺駅 萩山駅) 9.2km

国分寺線系統2線 5駅

1 国分寺線 起点・国分寺駅 終点・東村山駅 4駅(+東村山駅) 7.8km

2 西武園線 起点・東村山駅 終点・西武園駅 1駅(+東村山駅) 2.4km

多摩川線系統1線 6駅

1 多摩川線 起点・武蔵境駅 終点・是政駅 6駅 8.0km

山口線系統1線 1駅

1 山口線  起点・西武遊園地駅 終点・西武球場前駅 1駅(+西武遊園地駅 西武球場前駅) 2.8km

数え間違っていなければ、12路線92駅。さらに西武有楽町線では東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線、池袋線では秩父鉄道との乗り入れ運行が実施されています。

これはなかなか【駅ぶら】し甲斐がありますね。

※2020年8月撮影

しかも撮影開始がコロナウィルス感染拡大、非常事態宣言終了直後の6月、梅雨の晴れ間からスタート。ところが7月一ヶ月間は記憶に残る長雨豪雨が続きました。7月で撮影出来た日はほとんどありません。

※2020年7月撮影

梅雨の明けた猛暑の8月にも撮影を敢行しました。写真は晴天なので、下手なカメラマンでもどうにかなりましたが、とにかく暑かった!熱中症になったらシャレになりませんから、水分補給と涼しい場所での休憩を取り混ぜて撮影しました。それでも周囲の人間が驚くぐらい日焼けしました!(笑)

※2020年7月撮影

では、熱暑の光景、涼しい部屋でご覧ください。

(写真・文章/住田至朗)

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