自律走行ロボが庁内を案内 藤沢市役所で実証実験

自律走行し庁内を案内するアユダ=藤沢市役所本庁舎

 藤沢市は7日、自律走行するサービス・ロボットを活用した庁内案内の実証実験を市役所本庁舎1階で始めた。同市が取り組む「ロボット未来社会推進プロジェクト」の一環。

 サービス・ロボット「AYUDA(アユダ)」は、ソフトウエア開発のCIJ(横浜市西区)が開発。本庁舎入り口近くに配置され、来庁者に行き先を質問。保険年金課やマイナンバーの受付など1階フロアにある担当窓口の発券機まで誘導する。答えられない質問に対しては、総合案内の担当者に遠隔通話し取り次ぐ。

 利用者の目線でサービスが提供できるよう、身長は女性の平均身長と同じ160センチに設定している。

 新型コロナウイルス感染防止のため、顔認証、サーモグラフィーカメラによる来庁者の検温、マスク検知も併せて行われている。

 実証実験は11日まで。「ロボットと人間の協働」を目指す先進事例として課題を洗い出す。同社の担当者は「実証実験を通して、騒音の中でも音声を正確に聞き分けるなど機能の向上を図り、実用化につなげたい」としている。

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