ア・リーグ東部地区2位争い 6回裏10得点でブルージェイズ先勝

【ヤンキース7-12ブルージェイズ】@セーレン・フィールド

アメリカン・リーグ東部地区2位のブルージェイズと3位のヤンキースは今回の3連戦が今季初対戦。シーズン最後の20試合のうち10試合が両軍の直接対決となっている。その初戦はブルージェイズが4点ビハインドの6回裏に一挙10得点のビッグイニングを作って大逆転。12対7でヤンキースを破り、3位とのゲーム差を2に広げた。

先発の柳賢振(リュ・ヒョンジン)がルーク・ボイトの14号ソロ、アーロン・ヒックスの4号ソロ、ミゲル・アンドゥハーの1号ソロなどで5回までに5点を失い、劣勢を強いられたブルージェイズだったが、4点ビハインドで迎えた6回裏に打線が爆発。ヤンキースの勝ちパターンを担うチャド・グリーンとアダム・オッタビーノに猛攻を浴びせ、チームとしては10年ぶりとなる1イニング10得点を記録した。

グリーンから2つの四球とランドール・グリチックのヒットで一死満塁のチャンスを作り、ラウディ・テレズの打球を一塁ボイトがファンブルしてまず1点。代わったオッタビーノからブラディミール・ゲレーロJr.、ルルデス・グリエルJr.、トラビス・ショウがタイムリーを放ち、ダニー・ジャンセンの4号グランドスラムでビッグイニングを締めくくった。

ゲレーロJr.はタイムリーを放った直後、キャリア初の盗塁をマーク。ジャンセンが放った一発は今季チーム初のグランドスラムとなっただけでなく、ジャンセンにとってキャリア初のグランドスラムとなった。また、ヤンキースのリリーフ陣が1イニングに10点以上を奪われるのは実に88年ぶりのことだった。

まさかの逆転負けを喫したヤンキースは4連敗となり、貯金はわずか1に。ポストシーズンの第8シード争いでは、オリオールズが1.5ゲーム差、タイガースとマリナーズが2ゲーム差に迫っており、4年連続のポストシーズンに向けて正念場を迎えている。

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