8人乗りで3ナンバー普通免許で乗れるハイエースベースの「コミューターネクスト」は使い勝手が抜群|ダイレクトカーズ【Vol.11】

あらゆるニーズに対応するキャンピングカーを製作するダイレクトカーズ

14人乗りのハイエースコミューターをベースにするコミューターネクスト

“オーダー製作で自由にカスタマイズできる” 、“自分だけのオリジナル車両がつくれる”と好評の三重県のダイレクトカーズ。あらゆるキャンピングカー好きを満足させる同店の豊富なラインナップには本当に驚くばかりだが、その中から今回は室内装備でアレコレ悩まずシンプルに使える新型車両「コミューターネクスト」をご紹介したいと思う。

乗車定員14人乗りのハイエースの“コミューター”をベース車に製作されたこのバンコンバージョン。そのボディは、普通免許で運転できる最大サイズの10人乗りのグランドキャビンと同サイズ。でも、敢えて14人乗りのコミューターをベース車に使用しているのにはきっと何かワケがあるのだろう。このあたりはあとで検証してみたいと思う。

ハイエースコミューターをベースにした8人乗りの乗用登録

まずは、そのボディサイズからご紹介しよう。全長5,380mm×全幅1,880mm×全高2.285mmの堂々としたボディサイズだ。2700ccのガソリンエンジンの2WDがベース車で価格は359万円(税別)。4WDのベース車両なら389万円(税別)だ。

4列から3列にシート減らしたことで広々とした空間を確保できたコミューターネクスト

これをダイレクトカーズは乗用登録に変更した上、乗車定員を8人乗りに変更。乗員が乗るシートレイアウトは、前から2人+2人+4人の計8人。ここでふと気がつくのだが、通常この手のスーパーロングなハイエースだとシートの配列が4列あるハズ。なのに、このクルマは3列???

スーパーロングな室内にゆとりの3列シートレイアウト

そう、ダイレクトカーズが提案しているこの「コミューターネクスト」は、セカンドシートからリヤゲートまでの距離が非常に長く取られているのだ。そして、通常よく見かけるグランドキャビンのベース車両だと純正シートの4列目が1+2の3人乗車だが、このコミューターは2+2の4人乗り。しかも使わない時には左右に跳ね上げて収納しておけるのだ!

なるほど、この4列目の純正シートを使うためにベース車にコミューターを採用しているのだと発見! これなら不要な純正シートを1列分外して、セカンドシートからリヤゲートまで2,600mmもの超ロングサイズの空間を確保することができ、最終列に2+2の4人掛け椅子も確保できる。

ベッドを残したままで座席が確保できるのがコミューターネクストのポイント

1列目、2列目の前方に純正同様4名が乗車できる座席スペースを確保しておきながら、そこから後ろに広大なベッドスペースを用意する。ベッドを敷きっぱなしにすれば6枚使用したそのベッドマット分だけでも1,850mmもの長さが確保されている。これは長身の大人が悠々と就寝スペースとして使えるサイズだ。

圧倒的に広いベッド。これならば狭い思いをしないでぐっすりと寝ることができるはず

さらに最終列のシートを倒してその座面も使用すれば2,000mmオーバーも楽々というワケ。2列目以降に前述した2,600mmの長さがスペースとして確保できているということは、セミロングのサーフボードなどもベッド下に収納できるほどの長さ。しかもベッドマットを外せば、自転車やオートバイも楽々積載できる超有能なトランポとしても機能する。

積載の自由度が高いコミューターネクスト。さまざまな趣味に対応できるのがポイントだ, コミューターベースだからこそ確保できる大空間。使い方はオーナー次第
積載の自由度が高いコミューターネクスト。さまざまな趣味に対応できるのがポイントだ, コミューターベースだからこそ確保できる大空間。使い方はオーナー次第

つまり、コミューターネクストが目指したのは、楽々使える就寝スペースの確保と、トランポ的な空間利用が最大限に行えるというこの利便性にある。

しかもハイエース・コミューターの純正の基本ベースを生かした上で、最低限のシンプルな家具とベッドマットのみの装備なので、価格が非常に安く抑えられているというのも最大のメリット。つまりコスパも最高な一台なのだ。

圧倒的な広さでシンプルに使いやすい「コミューターネクスト」

これまでのネクストシリーズとの大きな違いはこの「広さ」。開放感が段違いに感じられる。車内で過ごす際にこの開放感は非常に重要で、車内移動にスムーズな高さを確保しつつ、ベッドマットを外すか付けるかのシンプルな使い道。シートアレンジをしなくてもいいというのは、ちょっとズボラな車中泊派には何よりのメリットだろう。

スライドドアを開けたところに備わる下駄箱。使い勝手のいいレイアウトだ, ベッドボードをしまえば長いベンチに。下は収納になっている
スライドドアを開けたところに備わる下駄箱。使い勝手のいいレイアウトだ, ベッドボードをしまえば長いベンチに。下は収納になっている

もちろん、左右に配置された家具の中は収納スペースとして利用でき、スライドドア開閉部の右手には下駄箱も装備。車内中央にドリンクホルダーを装備したテーブル(オプション)も装着できるので、おもてなしと居住性のベーシックな機能としてはなんの問題もない。

むしろ、あらゆるシーンにフレキシブルに対応できる仕様なので、ファミリーキャンプなどのアウトドアから、8名乗車でのスポーツの引率、長尺モノを安全&ゆったりと積載できるトランポ、もちろんこのご時世になら必須となる災害時の緊急用シェルターとして利用価値大だろう。

使い方はオーナー次第。飽きずに長く使えるシンプルな車中泊仕様車

最後尾のシートを跳ね上げてしまえば縦2.5mもの空間が広がる, テーブルを装着してくつろぎの空間にすることも可能だ
最後尾のシートを跳ね上げてしまえば縦2.5mもの空間が広がる, テーブルを装着してくつろぎの空間にすることも可能だ

コミューターネクストの最大のポイントはシンプルな機構にとどめた車内レイアウトに尽きる。それがコスパ最高な価格に抑えられているのは何よりもユーザーファーストなダイレクトカーズの思いやり。シンプルなのは飽きずに長く使う際には何よりの武器。ここからさらに自分色に染め直すもヨシだ。まずは広大なスペースを持ち車中泊できるクルマが欲しい、そういう人にぜひオススメしたい一台なのだ。

▼コミューターネクストを動画でチェック!

コミューターネクスト スペック

2WDガソリン 359万円+税

4WDガソリン 389万円+税

標準装備

・フローリング加工

・オリジナルベッドキット(シューズボックス付)

・シューズボックス

・BLUMEシートカバー(運転席/助手席/セカンドシート/最後尾シート)

オプション(税別)

・ホワイトパール 3万0000円

・LEDヘッドライト 6万0000円

・バックモニター内蔵ミラー 3万4000円

・パワースライドドア 7万4000円

・ステアリングスイッチ 2000円

・アクセサリーコンセント 9000円

・センターテーブル 3万9000円

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