スコーンとの違いは?ビスケットのレシピ
違いはあるの?ビスケットとスコーン
スコーンとよく似たお菓子、ビスケット。「ホットビスケット」と呼ばれることもありますね。 この2つのお菓子は、どこが違うのかご存じでしょうか? 今回は、いろいろなビスケットとスコーンのレシピを比較して感じた違いを解説。 おすすめのビスケットのレシピも一緒にご紹介します。
ビスケットとスコーンの違い
材料
ビスケット
粉・バター・ベーキングパウダー・砂糖・牛乳
スコーン
粉・バター・ベーキングパウダー・砂糖・牛乳・卵 ビスケットの水分は牛乳のみ、スコーンは牛乳と卵。 ここが大きく違う点。
配合
配合はレシピによって変わってきます。 ですが、私が調べて感じたのは、違いは2つ。
- 粉に対してのバターの割合は、ビスケットのほうが高い
- 砂糖の量がビスケットの方が少なめ(スコーンサレなど例外あり)
フィリング(フレーバー)
ビスケット
フィリングが入るものはほとんどなく、シンプルにプレーンのみが多い。 その代わり、メープルシロップなどを好みで追加して食べるのが一般的。後付けタイプですね。
スコーン
チョコチップが入っているものや、生地自体にココアや抹茶などのフレーバーが付いたものなどさまざま。 バリエーションが豊富。
作り方
作り方はどちらもほぼ同じ。
形
ビスケット
円形が多い。 丸型で抜くものが主流で、中には手で丸く成形するものも。 スコーンよりも一回りほど大きいものが多い。
スコーン
型で抜くものから、ナイフでカットした三角のもの、四角のものとさまざま。
まとめ
ビスケットとスコーンのもっとも大きな違いで私が感じたのは、材料に卵があるかないか。 そしてバターが多めの配合であることから、ビスケットのほうが軽くサクサク感が高め。 どちらもはっきりとした定義みたいなものはないようなので、レシピ作者の感性が大きく影響するように思います。
chiyo流!基本のビスケットレシピ
今回私がご紹介するビスケットは、ザクッ!とした食感が楽しめるもの。焼きたては、クロワッサンを連想させるような仕上がりです。 ぜひ作ってみてください。
材料(6cmの菊型で抜いたもの約6個分)
- 強力粉…150g
- 薄力粉…50g
- グラニュー糖…20g
- 塩…2g
- ベーキングパウダー…5g
- バター…70g
- 牛乳…110g
下準備
- バターは1cm角にカットして冷凍庫で凍らせておく。
- 強力粉・薄力粉・グラニュー糖・塩・ベーキングパウダーを合わせてボウルに入れ、冷蔵庫で冷やしておく。
- 牛乳は別容器に量り、冷やしておく。
- オーブンは焼成温度より20℃高い設定温度で予熱しておく。
作り方
1. 下準備で冷やしておいた粉類を軽く混ぜ合わせる。
2. バターをボウルに入れ、スケッパーで細かくカットする。
3. バターの粒がさらさらした状態になるまで続ける。
4. 牛乳を3回に分けて加える。
*加えるたびにスケッパーで切るように混ぜ合わせる。 1回目の牛乳を加えた状態。
2回目の牛乳を加えた状態。
3回目の牛乳を加えた状態。
5. 手を使って生地をまとめていく。
練るのではなく握るようなイメージで、ひとつの団子状にする。
6. めん棒で、厚さ2cm・幅10cm・長さ17cmぐらいにのばす。
7. スケッパーで生地を半分にカットし、重ねる。
8. めん棒を使って、再び厚さ2cm・幅10cm・長さ17cmにのばす。
*ベタベタするなら、粉(分量外の強力粉)を振りながら作業をする。 バターが溶けてきたら、作業の途中でも冷蔵庫もしくは冷凍庫に入れ、冷やしてから作業を。生地は必ず冷たい状態にしておくのがポイント。
9. 重ねてのばす作業を7回繰り返す。
最後は厚さ2cm・幅10cm・長さ17cmの大きさに整える。
10. 菊型で抜いていく。
11. 余った生地をまとめ、めん棒で2cmの厚さにのばしたら型で抜く。
*のばしなおして抜くのが難しければ、大きさをそろえて手で丸く成形してもOK。
12. 型で抜いた生地はバットなどに置いてラップをかけ、冷蔵庫で最低1時間休ませる。
13. 牛乳(分量外)を表面に塗り、焼成。
ガスオーブン210℃5分間、その後190℃13~15分間。 電気オーブン220℃5分間、その後200℃13~15分間。
*オーブンにより火力が違うので、温度・時間は調整してください。
14. 出来上がり。
軽くて食感の良いビスケットを作るコツは、材料をしっかり冷やして作業すること。 冷たい材料で作業するとバターが溶けないので、作業効率がぐんと上がります。 「ビスケット」の詳しいレシピページはこちら。
https://recipe.cotta.jp/recipe.php
コツを押さえておいしいビスケットを作ろう!
ご紹介したビスケットは、程よい甘みのあるレシピ。シンプルな感じが好きな方はそのままでもおいしく召し上がっていただけますよ。 もちろん、メープルシロップとの相性は抜群! 途中からちょっと足して食べてみてください。