椎葉土砂崩れ ベトナム人実習生は「村にとって大切な2人」

4人が安否不明となった土砂崩れの現場とベトナム人の技能実習生2人が暮らしていた寄宿舎(右下)=8日午後2時、椎葉村下福良(ドローン撮影)

 「夢を抱いて遠くの地で頑張っていたのに」。椎葉村下福良の建設会社「相生(あいおい)組」を巻き込んだ土砂崩れで安否不明となっている20代のベトナム人技能実習生の2人は、地元の建設業の深刻な人手不足を解消する貴重な人材として地域の期待を集めていた。今春来村したばかりで、片言の日本語で地域の住民ともあいさつを交わし、地域に溶け込み始めた矢先に、災害に巻き込まれた。

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