椎葉土砂崩れ 依然不明 捜索250人態勢、範囲拡大

約250人態勢で捜索が行われた建設会社「相生組」や住宅の土砂災害現場=8日午後4時35分、椎葉村下福良

 台風10号の大雨による土砂崩れで4人が行方不明となっている椎葉村下福良の現場では、県警や地元消防団などが8日午前7時から2日目の捜索を再開した。同日から大阪府警の広域緊急援助隊や日向市消防本部が加わり、捜索態勢は約250人に拡大。現場下を流れる十根川下流の耳川まで範囲を広げたが、手掛かりはなく、安否は不明のまま捜索は午後8時に終了。9日朝に3日目の捜索を再開するが、生存率が著しく下がる「発生後72時間」が同日夜に迫る。現場では知人らが一刻も早い救出を祈る姿があった。

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