迷惑電話防止機器 70歳以上に無償貸与 川崎

川崎市役所

 特殊詐欺被害を防ぐため、川崎市は70歳以上の市民を対象に、迷惑電話防止機器を無償貸与する。期間は6年間で、750台を用意している。機器を固定電話に取り付けることで、電話をかけた人物に通話内容を録音するとのメッセージが伝わり、自動録音する。

 特殊詐欺の犯行グループは事前に、高齢者宅を狙ってうその電話をかけるのが常とう手段。会話内容の録音は、犯行グループへのけん制となり、捜査上の物証ともなる。

 県警によると、昨年の川崎市内の特殊詐欺の認知件数は387件、被害総額は約6億5千万円に上った。市は「市内でも深刻な被害が出ており、機器の設置で高齢者の財産を守りたい」としている。申込書に必要事項を記入し、本人確認書類の写しを同封して郵送で申し込む。郵送先は〒210-8577 市市民文化局地域安全推進課地域安全係。9月30日必着。申込書は市のホームページでダウンロードできる。詳細は同係電話044(200)2284。

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