ジーエヌコーポレーション、岡山大学との共同研究を開始

研究を主導する岡山大学の妹尾昌治教授がNCRM NICHE 2020で講演

2020年9月9日
ジーエヌコーポレーション

有限会社ジーエヌコーポレーション(山梨県)は、岡山大学と共同研究プロジェクトを開始しました。

このプロジェクトでは、岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科妹尾昌治教授のもと、日印再生医療センター(NCRM)の協力を受け、株式会社JBMが開発したバイオマテリアルの組織工学的な有用性を研究します。この中では、再生医療やドラッグデリバリーのプラットフォームへの応用を目指したバイオマーカーの抽出評価の研究も行われます。

実験室における細胞培養は再生医療やワクチン開発などに欠かせないものとなっていますが、その培養プロセスは環境によって大きく異なります。
ジーエヌコーポレーションとJBMは、化学的に合成された細胞の足場を開発しており、すでにこの足場を利用して、変形性膝関節症に罹患した膝関節軟骨から多能性を発現する細胞の培養に成功しました。(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352320420300274

岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科ナノバイオシステム分子設計学教室(妹尾研究室)では、細胞の分化増殖から細胞の微小環境とがん化の関係についてiPS細胞を用いた研究を行っており、がん化の予防、リスク評価/予測の技術開発へ発展することが期待されています。

今後は、 この このiPS細胞を用いた研究を進めている 岡山大学ナノバイオシステム分子設計学教室とトランスレーショナル・スタディにおけるナノマテリアルの研究を行っているNCRM (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5840311/)との連携のもと、動物由来のものを用いない安全な細胞培養法の開発を進めていく計画です。

なお、2020年10月18日に開催されるNCRMの年次大会「NCRM NICHE 2020」では、今回の産学連携に伴い妹尾教授が講演を行います。今大会では恒例の「フジオカップクイズ大会」とともに、クリスティーナ・ノストロ博士(トロント大学)、フランシス・ザビエルSJ博士(ボストンカレッジ・ガッソン教授)の講演も予定されており、すべてバーチャルで配信されます。

現在、参加希望者の登録(無料)を行っています。詳細はNCRM NICHE 2020参加登録をご覧ください。