サッカーから演劇の道へ転身し成功した柿澤勇人

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今月14日から放送を再開するNHKの連続テレビ小説「エール」で、窪田正孝演じる主人公・裕一と関わる歌手の山藤太郎を演じているのが俳優の柿澤勇人。役のモデルは国民的歌手の故藤山一郎さんとあって、高い歌唱力が求められるが、柿澤には適任だ。

もともと少年時代はサッカーに熱中。サッカーの名門である東京都立駒場高校保健体育科に一般入試で入学し、サッカー部に所属。将来はプロを目指していたが、高校1年時に劇団四季ミュージカル「ライオンキング」の観劇をきっかけに、「シンバをやりたい」と、劇団四季への入団を志すようになった。

「舞台芸術学院の夜間部に入学し高校に通いながらミュージカルを学んだが、祖父・清元榮三郎は三味線奏者、曾祖父・清元志寿太夫は浄瑠璃の語り手で、ともに人間国宝。芸の厳しさを知る家族は『サッカーで日本代表になって活躍するよりも難しい』と猛反対したが、家族から2年の猶予をもらい、07年に倍率100倍以上の難関を突破して劇団四季の研究所に入所を果たした」(演劇担当記者)

09年末に劇団四季を退団し、11年からホリプロに所属。日本テレビ系「ピースボート -Piece Vote-」でテレビドラマ初出演。「カイジ2」で映画初出演を果たした。

その後、ミュージカルを中心に仕事をこなしながら映像作品にも出演。スケジュールの合間をぬって東京都立大学(当時・首都大学東京)に通い、13年3月に卒業を果たした。

「ホリプロは市村正親、鹿賀丈史、吉田鋼太郎ら演劇・ミュージカル界で活躍する大先輩たちがいるが、まだ32歳にして数々の大舞台を踏んでいる柿澤は間違いなく、次世代の演劇・ミュージカル部門のエース。今後も続々と大作のオファーが舞い込みそうだ」(同)

「エール」ではその歌声に注目だ。

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