被害女性は熊本大研究員 熊本市の殺人・死体遺棄事件

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女性の遺体が見つかった現場周辺のマンション住民に聞き込む県警の捜査員ら=9日午後2時ごろ、熊本市中央区本荘3丁目

 7日朝、熊本市中央区本荘3丁目の道路脇のマンション敷地内で、女性の遺体が見つかった事件で、県警の捜査本部は9日、女性を同区本荘4丁目、熊本大ヒトレトロウイルス学共同研究センターの特定事業研究員、楢原知里さん(35)と断定した。

 捜査本部は、楢原さんが最後に目撃された6日夕から7日朝までの間に何者かに殺害され、現場に遺棄されたとみて調べている。

 8日午後、捜査本部が公開した似顔絵を見た楢原さんの母親から「娘に似ている」と連絡があり、大学からも「出勤していない研究員に似ている」と情報が寄せられた。両親が9日、楢原さんと確認し、指紋も一致した。

 これまでの捜査本部の調べで、楢原さんは6日午後5時ごろ、知人と会ったのを最後に、その後の足取りが分かっていない。楢原さんは1人暮らしとみられる。自宅は施錠されていたという。同大によると、楢原さんは今年4月に着任した。

 遺体は7日午前8時半ごろ、白川沿いの道路から1メートルほど低くなっているマンション敷地内に、あおむけに倒れた状態で発見された。発見時、遺体に目立った外傷や着衣の乱れはなかったという。携帯電話や財布などの所持品は見つかっていない。

 司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死と分かり、県警は8日、殺人・死体遺棄事件として、熊本南署に捜査本部を設置。約120人体制で周辺の防犯カメラ映像の解析や遺留品の捜索、聞き込みなどの捜査を続けている。