渋谷の「年越しカウントダウン」今年は中止 ハロウィーンも来ないで

年末の恒例となっている東京・渋谷駅前の「年越しカウントダウン」が、2020-21年は中止することが発表されました。

東京都内の新型コロナウイルスの新規感染者は緩やかな減少傾向にありますが、予断を許さない状況が続いています。こうした感染状況を踏まえ、東京・渋谷区の長谷部健区長は9月9日、「年越しのカウントダウンイベント」を実施しない方針を明らかにしました。

渋谷のスクランブル交差点で実施されてきた年越しのカウントダウンはここ数年、年末の風物詩となっていて、毎年10万人以上が訪れています。長谷部区長はコロナ禍において「3密は避けられない」として、渋谷区議会定例会の中でイベントを中止することを明らかにしました。また、10月31日のハロウィーンについても渋谷に人が集まらないよう強く訴えていく方針を示しました。

ハロウィーンを巡ってはこれまで逮捕者が出るなどトラブルが相次いでいました。2019年に条例で路上での飲酒を禁止した効果もあり、この年、大きな混乱はありませんでしたが、渋谷区は安全対策に多額の予算を計上するなど大きな問題になっていました。さらに今年は新型コロナウイルスの感染拡大もあることから、長谷部区長は代替案として仮想空間「バーチャル渋谷」でのハロウィーンイベントの開催を検討していることを明らかにしました。

今回の方針について、渋谷を行き交う人たちからは賛否の声が聞かれました。

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