反米感情けん制に目的か、1枚の写真をめぐる米8軍のパフォーマンス

米8軍が9日、フェイスブックに1枚の写真を載せた。

朝鮮総督府の日章旗を下ろして星条旗を掲げている写真だ。

米8軍はこの写真を載せながら、朝鮮半島南部の日本軍が降伏、朝鮮総督府から「日章旗が下ろされ星条旗が掲揚された」と説明した。

この写真はすでに広く出回っているものだが、米8軍が現時点で、改めてこの写真を公開して、“日章旗を下ろして星条旗”云々の説明まで付与したのは、米国こそが1945年敗北した日本に代わって朝鮮半島の南半部を支配している支配者であることを誇示するための意図的な行動とみられる。

1945年9月8日、米軍は朝鮮半島南半部を占領して軍政下に置いた。マッカーサーがその前日に布告「朝鮮人民に告げる」を発表。「北緯38度以南の朝鮮領土を占領する」とした。

あらためて強調するまでもないが、「北緯38度以南」地域は日本こそ去ったが、それに代わる新たな支配者である米国の植民地統治下に置かれることになった。この状況は現在まで続いており、韓国政府は主権のない米国の属国にすぎない。

米8軍が現時点で、米国こそが韓国の支配者であることを強調して見せたのは、近年韓国民の中で高まる反米感情をけん制するためのパフォーマンスとみられる。(了)

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