長崎 反核9の日座り込み 平和式典の首相あいさつ酷似 「心ここにあらず」と批判

晴れわたる空の下、約90人が参加した反核9の日座り込み=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶と世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。県平和運動センター被爆連の川野浩一議長(80)は、広島、長崎市の両被爆地で開かれた、平和式典での安倍晋三首相あいさつの文面が酷似していた問題に触れ「広島を長崎に置き換えただけ。心ここにあらずだった」と批判した。
 首相のあいさつは、両市の原爆投下からの復興を称賛した一文と地名などが異なる以外は、ほぼ同じ内容だった。川野氏は取材に、「被爆者一人一人に対する愛情を込めて、あいさつ文を述べてほしかった」と語った。
 座り込みは通算458回目。被爆者ら約90人が参加した。

 


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