西日本から北日本では11日（金）にかけて、大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょうに注意が必要だ。

　前線が西日本から東北にのび、別の前線が日本海北部から千島近海にのびている。一方、日本の東には高気圧があって、それぞれの前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる。また、日本付近の上空およそ6000メートルには、－6℃以下の寒気が流れ込んでいる。このため、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となっている。

＜大雨・雷・突風＞

　西日本から北日本にかけて局地的に雷を伴って激しい雨が降っている。西日本から北日本では10日夜にかけて、局地的に雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。

　11日夕方までに予想される雨量（多い所） 　

　　東海　　　100ミリ 　

　　関東甲信　80ミリ 　

　　東北　　　60ミリ

　なお、11日も午後を中心に西日本から北日本では局地的に雷を伴って非常に激しい雨の降る所がある見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要だ。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。ひょうが降るおそれもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要となる。