コロナ禍、笑顔の巣立ちに 能美市、小中卒業記念に一工夫

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 能美市は10日までに、今年度の小学6年生と中学3年生の卒業記念として、子どもたちの顔写真を入れた九谷焼のマグカップを贈ることを決めた。メッセージなどを詰めてもらうタイムカプセルを準備し、新市立博物館「能美ふるさとミュージアム」横に埋め、市誕生30周年を迎える15年後に掘り起こす取り組みも行う。コロナ禍で修学旅行の中止など普段とは異なる学校生活を送る子どもたちに楽しい思い出を作ってもらう。

 対象となるのは、小学6年生515人と中学3年生513人となる。卒業アルバムの写真を撮影する際に、マグカップ用の写真も合わせて撮る。市は地元名産品の九谷焼を渡すことで郷土愛を育み、産地の後押しにもつながると判断した。

 タイムカプセルには、今の心境や未来の自分に対するメッセージを入れてもらう。能美ふるさとミュージアムがオープンする10月17日に、各校代表の児童生徒11人が学年全員のメッセージを持ち寄る。

 カプセルを掘り起こすのは子どもたちが社会の一員として歩んでいる時期となる15年後の2035年にする。

 今年は新型コロナの影響で学校行事の中止や延期が相次ぎ、子どもたちはこれまで経験したことのない生活を余儀なくされている。

 市は少しでも楽しい時間を過ごし、未来に希望を持ってもらおうと、市オリジナルの記念事業に取り組むことにした。市教委スポーツ振興課の担当者は「コロナでつらい経験をしたこの時を思い出し、自分が書いたメッセージを読むことで人生の励みになればうれしい」と話した。