日産 エルグランドが王者アルファードに反撃開始! 武器はイケメンフェイスとAUTECH

日産 新型エルグランド(2020年秋発売予定)【日産自動車「エルグランド」ティザーサイトより(2020年9月10日)】 250Highway STAR Premium Urban CHROME(2WD)ボディカラー:ディープクリムゾン

高級ミニバンの元祖「エルグランド」が10年目のビッグマイナーチェンジ

日産は高級ミニバンのエルグランドを今秋マイナーチェンジすると発表した。9月14日から予約受付を開始し、商品概要や詳細、価格などの情報は後日発表するとしている。

それに先駆け9月10日に公開されたティザー(予告)サイトには、刷新されるエクステリアやカラーバリエーション、さらに注目の最新装備にいたるまで、かなり豊富な情報が公開された。これは“一見の価値アリ”だ。

見た目、使い勝手、安全が大幅進化

フロントフェイスを刷新! 「アーバンクロム」もシブく生まれ変わった

まず注目したいのが、今やLサイズミニバンの命とも言えるフロントフェイスの刷新だ。

歴代エルグランドのアイデンティティともいえる、ヘッドライトとフロントグリルを上下に分断するように引かれたラインを廃止。網目状に変更されたフロントグリルの存在感が増し、弟分であるセレナ ハイウェイスターとの統一感も持たせた。

日産 エルグランド 250Highway STAR Premium「2014年マイナーチェンジモデル」

結果、これまで以上の迫力を加えつつも、スッキリとしたイケメンフェイスに生まれ変わっている。

ちなみに通常のHighway STAR(ハイウェイスター)のグリルまわりは銀メッキ処理なのに対し、Highway STAR Urban CHROME(ハイウェイスター アーバンクロム)はシックなダークカラーと、見た目の印象も随分異なる。アーバンクロムのシブい個性を、これまで以上に際立たせた格好だ。

10インチカーナビ採用でインパネも改良

またインテリアでは、現行型アルファードの最大サイズ10.5インチに迫る、10インチのカーナビを新たにディーラーオプションとして設定する。従来型の8インチナビより大型化したことでインパネの印象も変化した。

先進安全技術“360°セーフティアシスト”を全車標準装備

先進運転支援技術では「踏み間違い衝突防止アシスト」や「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、「LDW(車線逸脱警報)」、「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」「インテリジェントクルーズコントロール」などを総称する“360°セーフティアシスト”は全車標準装備とした。

ただしステアリング制御を含む「プロパイロット」の追加はなし。日産のウリである先進機能が無いのは、フラッグシップモデルとして少々残念なところだ。

大きな話題を呼んだエルグランドAUTECHも追加

今回のマイナーチェンジで、もっともインパクトのあるトピックが、ブランド初となる「AUTECH(オーテック)」が追加されたことだろう。AUTECHはこれまでノートやセレナには設定されていたが、意外なことにエルグランドには未設定だった。

オートサロン2020でプロトタイプが公開されると、いつ市販化されてもおかしくない高い完成度が大反響を呼び、発売を待ちわびていた「日産ファン」「AUTECHファン」も少なくないだろう。

AUTECHは“プレミアムスポーティ”という独自の世界観で支持を集める日産のカスタマイズブランド。今回、AUTECHブランドのフラッグシップモデルという位置付けで登場する新型エルグランド AUTECHの姿を、1日でも早く見てみたいものである。

偶然にも!? ホンダもマイチェンを発表、王者への反撃が始まる!

偶然にも、先日ホンダもオデッセイに大幅なマイナーチェンジを実施すると発表したばかり。現在高級ミニバン界の絶対王者であるアルファードの牙城をどこまで崩せるのか? 実車のデキと合わせて、ぜひとも注目していきたい。

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