【縁ありて山口】 No.18「高原 文江さん」

▲YCAMのスタジオAで照明作業 ©gottingham

Q. 山口市(県)で驚いたこと、新鮮だったことは?

A. 山口の方言です。来山して間もない頃、皆さんがよく使う「かつがつたう」(ぎりぎり届く)の意味が分かりませんでした。また、語尾に「のんた」を付ける年配の方の話を“リアル”に聞いた時は、一瞬不思議に思いましたが、言葉の流れとして美しいと感じました。

Q. 山口市に来て始めた趣味や活動などは?

A. 失われつつある山口県の民俗や伝承に興味があり、神社や山などによく行きます。市内で好きな場所は、徳地にあり「周防二の宮」とも言われる出雲神社です。また、阿東の須賀神社で毎年行われる伝統的な神楽「厄神舞」も興味深く拝見しています。

Q. 山口市や市民が頑張っているなと思った点は?

A. 過疎化が進んでも、地域の祭りや伝統文化を守り続けようと努力している点です。

【プロフィル】1981年4月京都府生まれ。京都市立銅駝美術工芸高にて日本画を、京都造形芸術大で映像・舞台芸術を学ぶ。卒業後、同大学大学院に進学して修士課程修了。フリーの照明デザイナーとして関西を中心に活動し、2008年4月、照明デザインとオペレーション担当としてYCAMのスタッフに着任。バイオリサーチも行う。

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