ロイヤルズ大勝 新人シンガーがあわやノーヒッターの快投

【ロイヤルズ11-1インディアンス】@プログレッシブ・フィールド

ロイヤルズの新人右腕ブレイディ・シンガーが2018年ドラフト1巡目(全体18位)指名に相応しい見事なピッチングを披露した。8回裏二死からオースティン・ヘッジスにヒットを許すまでインディアンス打線を無安打に封じ、あわやノーヒッターの快投。チームを11対1の大勝に導いた。

シンガーは5回まで毎回の7三振を奪い、許した走者は四球による1人だけ。6回裏は凡打3つで三者凡退、7回裏は二死から四球を与えたものの、凡打3つで無失点に抑え、ノーヒッターを継続したまま8回裏を迎えた。

8回裏は6番タイラー・ネークインをレフトフライ、7番ジョシュ・ネイラーをファーストゴロに打ち取り、ノーヒッターまであと4アウトに迫ったが、8番ヘッジスがフルカウントからの6球目をライト前へ弾き返し、快挙達成はならず。しかし、9番デライノ・デシールズを3球で空振り三振に仕留め、自己最多の119球を投じた登板を締めくくった。

ロイヤルズはシンガーをドラフトで指名する際、投手としての才能だけでなく、内に秘める闘志を高く評価していたという。高校時代からシンガーを追いかけてきたエリアスカウトのジム・バックリーは「今まで見てきたなかで最も競争心のある投手だと思う」とコメント。初安打を許した直後、デシールズを3球でねじ伏せたシーンなどはその象徴と言えるだろう。

ロイヤルズ打線はエドワード・オリバレスの3号ソロ、マイケル・フランコの7号3ラン、アダルベルト・モンデシーの2号3ランなどで大量11点を奪い、シンガーを援護。8回1安打無失点のシンガーは今季2勝目(4敗)をマークし、インディアンス先発のアーロン・シバーリは6回7安打4失点で今季5敗目(3勝)を喫した。

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