フィリピン滞在の長崎県男性 感染判明前に帰宅 福岡空港でPCR検査

 厚生労働省は10日、海外から福岡空港に着いた長崎県内在住の20代男性が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。男性は2週間以内にフィリピンへの滞在歴がある。せきや発熱などの症状はなかった。
 県によると、男性は9日に福岡空港に到着。PCR検査の結果が判明する前に、知人の車で本県の居住地に帰宅した。現在は受診医療機関を調整中。県は男性の知人を接触者として検査する方針。
 同省によると、空港検疫でPCR検査を実施した場合、結果判明までに時間がかかるため、公共交通を使わないことや自宅待機することなどを条件に移動を認めている。ただ、現在は結果が早く出る抗原定量検査の導入を進めており、既に導入した空港では、結果が出るまで空港内などで待機することを求めている。
 同省は「福岡空港は移行期間。今回の運用は問題ない」とした。

 


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