Netflix配信の映画『キューティーズ!』が物議。少女を性的に描いていると批判も

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Netflixで9月9日から配信されているフランス映画『キューティーズ!』が物議を醸している。Netflixの宣伝ポスターが少女を性的に描いているとする批判が発端だが、少女たちが作品中で披露するダンスが過激で性的搾取だと指摘する声も上がり、Twitter上では「#CancelNetflix」も広がる。解約を求めるネット上の署名は60万人を超えた。

一体何が起きているのか。

ポスターが「少女を性的に描いている」と批判

『キューティーズ!』はマイモウナ・ドゥクレ監督のフランス映画。2020年にサンダンス映画祭のワールド・シネマ・ドラマ部門で監督賞を獲得している。Netflixの解説では「学校の女子生徒たちが結成した自由奔放なダンスグループに魅了された11才の少女アミは、保守的な家族の伝統に逆らい始める」とされている。

最初に批判が起きたのは、8月にNetflixが公開したポスターがきっかけだった。

ニューヨークタイムズによると、ネットフリックスの当初のポスターでは、ホットパンツなど露出の多い4人の少女が挑発的なポーズを取る姿が描かれている。このポスターが、少女を性的に描いており、小児性愛者が喜ぶものだなどと批判を受けた。

映画版のオリジナルポスターでは、カラフルな袋を持った4人の少女が楽しそうに道を歩いている姿が描かれており、その差を批判する声も多かった。

ネットフリックスは、こうした批判の声を受け、プロモーションが不適切だったと謝罪。「サンダンスで賞を勝ち取ったこのフランス映画を象徴してはいなかった」などとし、ポスターと説明文を変更したとしている。

監督「女性の体の性的対象化も一種の抑圧」と映画に込めた思いを話す

一方マイモウナ・ドゥクレ監督は、むしろ少女たちの性的対象化への問題意識を持って作品に取り組んだと発言している。

Netflixのインタビューで、ドゥクレ監督は「ソーシャルメディアの時代、少女たちは『セクシーに見えている女性ほど成功している』と思っており、安易に真似てし待っている。それは危険なことだ」と指摘。ダンスグループへの参加を通じて自由を見つけようとした結果、主人公は「過剰な性的客体化に走った」と解説。「それは真の自由なの?しかも子どもの場合だったら、もちろん違う」と述べている。さらに、「女性の体の性的対象化も一種の抑圧ではないか」 とも言及した。

配信後「#CancelNetflix」がTwitter上で流行

映画は9月9日に配信が開始された。しかし配信後も賛否の声は止まない。

アメリカのテレビ局CBSLAによると、映画の公開後、「#CancelNetflix」がTwitter上で流行。「性的な搾取」「虐待」「配信を停止すべき」など厳しい声が上がっている。

日本国内でも話題になりつつあり、Twitterでは「劇中でも批判の文脈にあるらしいけど、実写にやらせちゃどの道駄目」「(ダンスシーンが)痛々しくて見てられない」といった批判の声がある一方、「ダンス単体だとアウト」としつつ、「必要な要素でもある」と理解を示す声や「リアル」と評価するも上がっていた。