大分県高校野球選手権 自分たちの立ち位置を知った4強・中津東

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第138回県高校野球選手権

準決勝 0-10津久見(6回1死コールド)

1回戦 11-4大分舞鶴(7回コールド)

同 支部予選

6-5宇佐(15回2死サヨナラ)

10-3中津北(8回1死コールド)

 

 

 「秋季九州地区大会県予選のシード権を得たことがすべて」と語る。今村太監督は「よくここまで勝ち上がった。支部予選からリードされても落ち着いて、粘り強く戦えた。本戦では準決勝を味わえたのは良かった。選手は優勝するためにもう一段階あることを経験できた。上を見ることができ、今後の練習も取り組む姿勢も変わると思う」と大きな手応えを感じたようだ。

 

 今大会のダークホースとなった中津東は、支部予選の宇佐戦では延長15回、タイブレーク勝利で本戦の出場を決めた。最後まで諦めずに全員野球を体現した。「緊張感がある試合でも、自分たちがやるべきことをやれるようになった。目立つ選手はいないが、全員で戦えるのがこのチームの特徴」と指揮官が話すように、切れ目のない打線が武器の一つだ。小犬丸翔(2年)が四番を務めるが、好機を築けば下位打線であっても点をもぎ取ることができる。大分舞鶴戦では相手投手が制球に苦しむなか、七番・水取寛斗(2年)は初回の2死満塁の場面で四球を選び、4回の2死満塁では走者一掃の三塁打で勝負強さを見せた。

勝負強さを発揮した水取寛斗

  投手は左腕の寺本純貴(2年)が130㌔台の直球を中心に有利なカウントを作り、チェンジアップ、スライダーで打ち取っていく。「打たせて取って、攻撃のリズムを持ってくるピッチングをしてくれた。投手陣が踏ん張って5点に抑えれば試合は作れる」と今村監督。準決勝の津久見戦では、本調子とはほど遠く初回に8点を与えた。それでも「悪いなりにできることを考えてほしかった。次につながるヒントになればいい」と今村監督はマウンドに上げ続けた。3回から橋本大輝(2年)が好投し、継投パターンができたのは収穫だった。

 

 キャプテンの田中悠稀(2年)は、「緊張して思い通りにプレーできなかった」とチーム全体が浮き足立ったことを認め、ミスから崩れたことを悔やんだ。力のあるチームに大敗したが、自分たちの現状を知り、優勝を狙える立ち位置にいることを確認できたことは大きい。

エースの寺本純貴

 (柚野真也)