7月豪雨 被害の爪痕深く 新発田・公共施設閉鎖も

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豪雨災害で今も利用ができないJR新発田駅地下通路のエレベーター=11日、新発田市豊町2

 7月末の豪雨災害に見舞われた新潟県新発田市では市街地を中心に浸水被害が発生し、1カ月以上たつ今も市民生活に影響を及ぼす。市内の複数の公共施設では、利用中止や全面閉鎖が続いている。9、10日には市議会9月定例会の一般質問が行われ、複数の市議が市側の対応をただした。

 主な公共施設のうち、JR新発田駅の地下通路は浸水してエレベーターが故障したほか、サン・スポーツランドしばたはのり面崩壊で多目的グラウンド、テニスコートが使用できなくなっている。復旧はエレベーターが来年1月末、多目的グラウンドが今月19日を見込むほか、テニスコートは本年度末を予定している。

 一般質問では、市議が「エレベーターの復旧に半年もかかるのはなぜか。1カ月もたつのに、市民に説明がない」と市の対応をただした。二階堂馨市長は「部品の一部が受注生産でメーカーからは『3カ月を要する』との回答を受けている」とした上で、「激甚災害の指定により、国との交渉ごとで時間がかかってしまったことはおわび申し上げる。1日でも早く直るよう精いっぱい努力していく」と理解を求めた。

 市によると、1時間当たりの最大雨量は50ミリを観測し、国の激甚災害に指定された。市は国の指標に基づき、時間雨量40ミリ程度の雨水に耐えられる下水道施設を整備してきたが、想定を上回る雨量で家屋は床上1棟、床下44棟の浸水被害が出た。