海老蔵さん、待ってました 山鹿市・八千代座で公演再開 全国12カ所巡回

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八千代座を皮切りに巡回公演をスタートさせた市川海老蔵さん=11日午後、山鹿市(高見伸)

 歌舞伎俳優・市川海老蔵さん(42)が歌舞伎や伝統芸能の魅力を伝える公演「古典への誘い」が11日、熊本県山鹿市の芝居小屋「八千代座」で始まった。新型コロナウイルスの影響で5~7月の「十三代目市川團十郎白猿」襲名披露公演を延期後、初の舞台。八千代座を皮切りに全国12カ所を巡回する。

 海老蔵さんの舞台公演は約7カ月ぶりで、演目は「寿式[ことぶきしき]三番叟[さんばそう]」「御目見得[おめみえ]口上[こうじょう]」「男伊達花廓[おとこだてはなのよしわら]」。口上はインターネットでも中継され、海老蔵さんは「コロナ禍で、そういう方向(ネットの活用など)も模索しないといけない時代になった。日本の伝統文化を支援していただきますようお願い申し上げます」とあいさつした。

 感染防止対策として座席数を半分の約330席に減らし、換気や検温、マスク着用を徹底。例年弁当を販売する木戸口前のテントは消毒スペースになり、大勢が列をつくった。

 東京都から来た会社員福田久仁子さん(59)は「掛け声をかけられず勝手が違ったが、楽しいひとときでした」と話していた。

 八千代座公演は15日まで。公演実行委員会によると海老蔵さんは2013年に初めて同座で公演。14年には長女が同座で初お目見えするなどの縁があるという。(河内正一郎)