【MLB】前田健太、投手3冠ビーバーとの投手戦で5勝目 主な一問一答「格上、プレッシャーない」

本拠地でのインディアンス戦に先発登板したツインズ・前田健太【写真:AP】

ダルビッシュのツーシームに「ブルペンで試したら、めっちゃ良かったので。今日はそのおかげです」

ツインズの前田健太投手が11日(日本時間12日)、本拠地インディアンス戦に先発し7回4安打7奪三振無失点の好投で5勝目を挙げた。投手3冠の右腕ビーバーとの投手戦を制した前田の主な一問一答は以下の通り。

――インディアンスと3回目の対戦。好投できた要因は。
「3回目なので配球の読み合いにもなる。うまく打たれたボールもあるけど、基本的には相手を打ち取る、今まで成功したプランを続けながら投げることが出来た」

――先発マスクは若手のジェファーズ。大事な試合で活躍した。
「やっぱり、しっかりコミュニケーションをとって。打撃は今日は本塁打を打ったけど、投手としてはフレーミングとか止めてくれる技術がある。そういうところは安心して投げられたので不安なく投げることができた」

――リーグ屈指の好投手ビーバーと投げ合った。
「ツインズ打線はもちろんいいんだけど、なかなか点の取れない投手だと思う。防御率も1点台だから、そんなに点を取れない試合になると思ったので、とにかく自分が1点でも少なく投げることで勝つ確率は上がるんじゃないかなと思っていた」

――インディアンス打線は両打ちや左打者が多い。ツインズに来て変えたことは。
「今までこっち(米国)に来てから、左投手に対しての投球がずっと課題だった。それが今年は克服と言うか、うまく抑えられていると思う。チェンジアップというのも左打者を抑えるために工夫して改良した球。今年は左打者を抑えられていることがいい結果につながっているかなと思います。あまり左打者の対策を言い過ぎると、ニュースを見る人がいるかもしれないから、あんまり言わないでおきます」

――6、7回と長く投げることについてはプライドを持っているか。
「先発投手として長いイニングを投げることがすごく大切なことだと思うし、チームのためになる。このチームに来てから、6、7回までマウンドにあげてもらうことが多くなったので。監督、コーチの期待に応えたいという思いが強いかなと思います」

――改めて登板振り返って。
「雨が降っていたんですけど、しっかり集中力を保ちながら。ランナーを出してからもうまく抑えることができた。相手投手もすごいいい投手だったので、しっかり自分の力を出せたと思いますし、この1勝はチームにとっても大きいんじゃないかと思います。いい登板になりました」

絶妙なグラブトス「あれしかないと思っていたので。そんなに難しいプレーでないと僕は思っています」

――7勝無敗のビーバーでゲームプランや準備はしっかりできていたか。
「先発投手は変わりない。登板間隔は同じなので、特に調整は変わらないんですけど、いい投手と分かっていましたし、簡単に勝てるとは思ってなかった。なんとか自分が頑張るしかないなと思っていた。味方が2ランを打ってくれたので、だいぶ気持ち的にも楽になったので、いい投球につながったんじゃないかと思います」

――投手だけでなく、4回には好守を見せた。グラブトスは迷いなく出来たか。
「あれしかないと思っていたので。あそこから持ち変えると、うまく投げられないので。距離も近かったので、そんなに難しいプレーでないと僕は思っています」

――リンドアを牽制で刺した。
「日本の時は牽制アウトはあったんですけど、こっちに来てからリードの大きい選手がいなくて正直、アウトにする牽制はしていなかった。最初もアウトにするつもりはなくて、盗塁してきてファウルになって、相手が逆をつかれたような戻り方をしていたので。これはアウトにできるなと思って、思い切って速い牽制をしました。無死一塁。牽制でアウトに出来たのは大きかったし、試合を左右する場面。良かったと思います」

――7回まで投げた。先頭打者に四球を出してから気合が入っていたように見えた。
「前回も7回にマウンドに上がって、その後にピンチを作って降板していたので同じ失敗をしたくなかった。2点差だったので、ランナーを返すと分からなくなってしまう。7回のゲッツーは思い通りというか、ゲーツを取りにいって取れたゲッツーなので。すごく大きなゲッツーだったなと思います」

――予定通りなら次戦はホワイトソックス戦。終盤へ向けて。
「残り試合少なくなって、自分の登板も数えるほど。投げる試合は勝たないといけないと思っています。首位を争っている、順位を争う相手。チームが勝てるようにいい投球をしたいなと思っています」

好投手ビーバーとの投げ合い「僕より確実にいい投手。プレッシャーはなかった」

――好投手ビーバーで精神的に試合の入りは。
「意外に普通に入れましたね。逆にビーバー投手だからこそ、プレッシャーがないというか。こちらには。向こうの方が明らかに格上というか、僕の中では僕より確実にいい投手ですし、今季の成績を見ても凄いので。逆に僕にプレッシャーはなかったのかなというのはありますね。向こうの方がプレッシャーがかかる試合だったんじゃないかなと思います」

――雨を降る寒い中での登板となった。
「寒さはいつもの登板より寒かったですけど、ここ数日の中では気温が上がってきている感じだったので。そんなに気になる寒さではなかったです。雨はマウンドのぬかるみが気になるところはありましたけど、今まで雨の中でいっぱい投げてきましたし、とにかく集中力を切らさないようにということを考えて。状況は悪かったですけど、投げることが出来たと思います」

――相手打線の3巡目を任されることが当たり前になった。
「1打席目、2打席目の読み合いになると思いますし、3巡目が悪くなるのは投手はみんな同じだと思うので。1巡目、2巡目で打者も傾向が見えてきて、配球を読まれたりする。その中でどう裏をかいていくか。ゲッツーは裏をかけたと思います。同じ打ち取り方を目指してやる時もありますけど、そこは試合の中で打者を考えてやるしかない」

――ツーシームで併殺をとった。
「ツーシームは今日の試合前にダルビッシュさんのYouTubeを見て。ツーシームの投げ方を話していたので、それをブルペンで試したら、めっちゃ良かったので。今日はそのおかげです。試合が遅れたので、その時たまたまダルビッシュさんがYouTubeを更新したと書いてあったので。(ダルビッシュは)フォーシームとツーシームの話をしていたので、ツーシームすごい面白いなと思って試したら良かったです」(Full-Count編集部)

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